第11話 担当看守

そして、俺の独房生活は開始した。そしてその白井というやつはここから近い部屋ほかの仕事をしている。だが、最低一時間おきに来るのだ。なんか落ち着かない。てか、一時間はもうとっくに過ぎているのにあいつ来ないな。ってことは居眠りだとか、席を外しているのかな。よし、俺のコレクションの出番だな。そう思い俺は(檻の)鍵を出した。そしてそれでそーと扉を開け、そのまま周囲を警戒しながら走った。だが、ここの階層のつくりはあんまりわからないので、階段を俺は探していた。だが、行き止まりだらけでもうわかりずらい。もういっそのこと窓から出ようかな。「やっぱりお前逃げたな。」そう言いながら、白髪の看守が歩いてきた。そういえば名前聞いてなかったな。なんとなくわかるが、とりあえず一応聞こう

「お前誰だ?」「俺か?俺は白井だ」

「やっぱりそうか」「そうだ、とっとと檻に戻れ」「やだねー」「なら力づくでやるか」そう言い、いきなり蹴りを飛ばしてきた。

「あぶね、いきなりなんてひでぇな」そう俺は言いながらその看守を蹴り上げた。

確かに当たった。だが、胸部らへんに当たった俺の足をそいつはつかんでいる。「離せよ」「離すわけないだろうが」しょうがないから今立ってる足を使って飛び蹴りすると脚を離してくれた。

だが、白井がめんどくさい奴だなっとつぶやき、いきなり電撃を放ってきた。突然のことに俺は対応できず、そのまま直撃した。そして、俺が怯んだ隙に壁に押し付けて取り押さえたのだ。俺が暴れたら「もう少しやるか?あ?」と口調が荒くなっている。別にこれぐらいならやられても全然平気だ。てか抑えてるくせによくゆうな。「あぁいいぜやってみろよ」「へーそうか、じゃあさっきの倍以上でやるわ」

そんなの聞いてねぇって、そんなにヘラっと言わないでほしいもんだな。

「んじゃ、まずは二倍な」そう言いながら俺に電撃を浴びせてきた。まずはってなんだまずはって。でもまぁ、これぐらいならギリ耐えれる。痛いし、体が痺れるけどね。そんなこときに「んじゃ三発目いくぞ」「まっ...」待ってと言おうとしたがそれも届かず、三発目が来た。避けようとしたが避けれず、俺は体が痺れて動かなくなってしまった。「なんだよ。お前強いじゃん」

俺がそう言うと、白井は「お前が俺より弱いだけだ。俺だってこれやると結構疲れるんだぞ」そんなの俺を遠回しに弱いって言っているものじゃん。

「別に弱くはないし...お前が動けなくしたから避けれなかっただけだ」

「たしかにな、あれを食らって話をしている時点ですごいからな。普通の一般人はお前が最初に食らった奴だけで動けなくなる可能性が高いんだぞ」

「お前やったことあるのか?」「あぁ、ちょっとな」いやなにさらっと怖いこと言ってるんだよ。おかしいだろ。「あ、そういえばお前ここの鍵持ってるだろ。それ渡せよな。あ、言い逃れは無しだぞ」「...はーい」そう言いながら俺は言われた通り鍵を持っている中から一本だけ出した。「...もっとあるだろ。それも渡せよ。身体検査するぞ」しょうがないのでもう一本だけ出したのが、「これだけか?」「そーだよ」「...わかった。次やったら罰則下すからな。ほら、部屋に戻るぞ」危なかったな。鍵もうあと3本しかないし、また取らないとな。あ、いい子のみんなはマネしちゃだめだぞ。

うーん...電気系を扱う看守か。結構めんどくさいな。星灯、あいつ嘘ついたな。





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