第9話 すごく強い看守
暇だな...ここには図書室や、運動場があるのでそこに行くとするか。ここの刑務所には割といろいろある。誰か誘って運動場に行こうかな。看守でも誘おうかな。
とりあえずいこ。
運動場でとりあえず走っていると結構前に俺が看守室で会った看守(第五話参照)が近づいてきた。どしたんだろ。暇なのかな。するとその看守が俺の腕をいきなり捕まえて
「お前逃げようとしてただろ」と言ってきた。いやいややってねーし。
それにこいつ力が強くて腕が本気で痛い。折れそう、骨きしんでるもん。
俺が腕の痛みにフリーズしていると
「おっと、ごめんごめん」と言いながら看守が力を緩めてくれた。いや、言わないときずかないのかよ...
でもこのぐらいの力なら振り切れるな。そう思い俺はそいつの顔を狙って飛び蹴りをすると少しひるんだのでそのまま全力疾走して逃げた。看守は俺のフードをつかんできた。まぁ脱げばいいんだけどね。そう思いながら俺はパーカーを脱ぎ走った。だがいきなり看守が
「...まぁ死ななければいいよね」といい、俺の足の神経に向かって銃を撃ってきた。しかもものすごく的確だ。当然足の神経を撃たれたため俺は倒れた。
看守がゆっくりと近づいて
「足の神経を撃ったから当分は動けねぇよ」と言った。
「いや知ってるし」そう言いながら自己治癒をし始めたところへ
「このままチョークかけられたいか?」
「チョークって何?」
「柔道とかの柔軟技だな」
へぇこいつそんなこともできるんだな。どんなものか気になるし、
「やってみろよ」俺はそう答えた。俺って結構度胸あるな。
「いいぜ、やってやるよ」そう言いながらそのチョークというやつをかけてきた。
首が締まってるな...少し苦しい。やばいまってこいつどんどん力強めてるじゃん...息できない...。
「.........あ、やば。気絶させちゃった...」そう言いながら看守は俺を抱えてとりあえず医務室に連れて行った。
医務室には先客がいた。そしてそいつは気絶している俺とそれを持っている看守を見てあからさまに引きながら
「尾崎、やりすぎだぞ」と言っていた。
「いやさ、こいつがチョークかけるって脅したらいいよっていったんだもん」
「いやにしてもだよ」
「そもそも逃げるほうが悪いじゃん?」
「それはそうだけども...」そんな会話が聞こえて俺は目が覚めた。
「あ、起きたかもこいつ」
「まじ?ほんとだ起きてるわ」
「目覚めが俺にチョークかけてきたやつをみるだなんて最悪だな」
「お前があそこで諦めてたらこんなことになってねぇよ」確かにこの看守の言うことは正しいが限度ってものがあると思うな。するといきなり誰も聞いていないのにその看守がどや顔しながら自己紹介をしだした。「俺の名前は尾崎だ。ちなみにここでは一番トップだぞ。俺の得意なのは銃の扱い方、柔道、剣道などなどだ」「こんなの最強じゃん」
「お前が強くなればいい話だ」いや誰もがお前みたいになれると思うなよな。
「そういえばその尾崎の隣にいる看守の名前はなんていうんだ?」
「私か?」
「おまえしかいねぇよ」
「私の名前は彩音だよ。わすれないでね」女の看守もいるんだな。今思ったが、看守や、囚人はみんな苗字か、名前しか言わないな。
まぁいいや。にしてもあんな目にはもう会いたくない。怖かったな。
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