未知なる触手を夢に求めて
@Rurui3
第1話
私ことるるいえは、あるけみすとの1国家、そして主観的一大テーマ?パーク?であるわくわく触手ランドに所属している。
今日も今日とて自前の触手と戯れつつ、モンスターをシバいている時、ふと思い至った。
そうだ、旅に出よう。
特に理由はない。強いて言うなら観光である。
時は金なり思い立ったが吉日。旅人(予定)は早速国王にお伺いをたてにいった。
「すいません国王様〜。ちょっと周辺の国々に遊びに行きたいのですが一旦出国して後でまた戻ってきてもいいですかぁ?」
自分で言っておいてなんだが、およそ国王に対する態度とは思えない発言である。
が、意外にも国王、れみちゃん氏は朗らかに答えてくれた。ただしアースクエイクで私をぶっ飛ばしながら。アイスシールドを張る暇もなかった。
まぁ闘技場で出会ったのが運の尽きであろう。
当然と言えば当然であるが。
「いいよー!戻ってくる予定の日にちとかあったら教えて!どっかーん!」
「ぐぺっ!?2日くらいですよぉ…」
HP0の私は空中で答える事となった。そのままの勢いで闘技場から退場する。
「わかったよー!行ってらっしゃい!」
小さくなっていく闘技場になんとか目を凝らすと、私に国王が両手に某悪魔神官の如く持っている杖をこちらに向けてぶんぶん振るのが見えた。手を振ってくれているのだろうか。可愛い。
一旦帰宅して手早く準備し、いざ出国。
さて何処に行くか、と地図とにらめっこしていると、土煙をあげながらすごい勢いで1人、近づいてくる人がいる。同国に所属するそーなのかー氏だ。
「お見送りですか?ありがとうございます〜」
のほほんと笑っている私の肩をがっしりと掴んで氏は言った。
「知らない触手についていっちゃダメだぞー!無事に帰ってくる事大事なのだぞー!行ってらっしゃいー!!」
お見送りではなく世話焼きであったようだ。だがしかし、氏の言葉に1つ、思いつきを得た。知らない触手。そう。この世の中にはきっとまだ見ぬ触手が存在しているはず。
情報通であろう商人の国や魔物に詳しい国も話に聞く。各国を漫遊すればその情報や生態、もしかしたら触手本人にも会えるかもしれない。
「知らない触手…おぉ、いいですね、その目的!立派な触手を手懐けて帰ってきますよぉ〜」
「伝わってないかー!wとりま楽しんでくるのだぞ〜!」
かくして私は未知なる触手を求めて旅に出る事にしたのだ。
行先は決まっていないがとりあえず酒場にでも行く事とする。
備忘録のようにこれから綴って行く予定なのでお付き合いいただけると有難い。
なお、旅行先も随時募集中である。
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