デビューさんの質問。ユーロ適格社債について
欧州はインフレか? インフレだよ(*´ω`)
22年から日本と中国を除くすべての国が金利を一斉に引き上げたのは、
インフレによる物価高騰を抑えるため。だらだら書くと長くなるので
一問一答式の箇条書きにしよう。
社債ってなに?
会社の発行する債券のこと。資金調達(市場での借入)に使う。
適格社債とは、倒産リスクの少ない大企業の発行する債券のこと。
なぜ金利を上げた?
インフレだから
・どうしてインフレだとわかる?
主にCPI(消費者物価指数)、PPI(生産者物価指数)によって決まる。
他にはPMIも重要。細かい分野では賃金、物価、家賃、税金、工業生産など。
金利=物価に連動する。高金利=インフレ。低金利=デフレ
物価=為替に影響する。
日本円が円安 → 日本の物価が低い。対象国は物価が高い。
ただし「相対的」に。
例A(物価指数がやや高い)とB(物価指数が高い)を比較してBの方が物価高となる。
ユーロが160円台、ポンドが190円台。
対米よりも、対ユーロ、対ポンド、対スイスフランの方が
日本円との為替換算で示す物価が高いということになる。
これらの国に海外旅行したら大変なことになる。
いったん円高になるのを待ってから旅行するのが吉。
・為替ヘッジをつける理由は?
ユーロ圏の金利は天井まで上がり、あとは利下げを待つタイミングになっている。
しかし日銀は利上げに積極的な姿勢を見せている。
ユーロ→利下げ(物価下げ)
日銀 →利上げ(物価上げ)
すると日欧の為替レートは、現在の円安から円高に移行する可能性が極めて高いというか、ほぼ確実。ただし長期的にはそうなるのであって、1か月先の動きは知らなない。
・ユーロって何?
イウロピアン・ユニオンの略。欧州連合と訳す。
ユーロ圏とまとめて表記している債券や株の場合、
仏独伊西などの列強国を含む、20数か国の指数をまとめて表記する。
ユーロ社債とは、GDPの強い列強の企業の発行する債券。
社債や国債ってデフレの時に買うの?
全然違う。デフレの時は低金利なので債券価格が高く、金利が低い。
現在のユーロ圏は高金利なので債券価格が暴落してる。
まもなくラガルドさんが金利を引下げるタイミングなので
債券のエントリーポイントになる。全世界の投資家が債券を買いたがっている。
・なぜ債券を買う必要があるのか?
株暴落のヘッジに使うため。
デビューさんは現在は株への全力投資で
資産を増やしてる最中。今は買う必要がない。
俺とblackさんは、日本株のみのPFが仮に大暴落した場合に
投資資金を引き出すための余力として「低減」「インカム」を運用している。
端的に言って①年齢が若く ②夫婦共働きなどで給料に余裕があり、
③家計財産に余裕のある人は債券運用をする必要はない。
(将来の練習程度に少額で買うのはいいことだと思うけどね)
俺は年は若いが専業投資をしているので臨時のアルバイトを除いて収入がない。
よって「低減」だけは資産額を減らさずに運用したいと思っている。
・債券を買ったら長期保持するの?
しない。為替ヘッジ付きの債権は、利息ではなく売却益を狙って買っている。
ヘッジコストが高いので本来もらえる金利が半分となっており手数料割高。
米英欧の中銀が占めす現在のドットチャート(金利動向の予想)によると、
25年の末にはインフレ率が適度な状態に戻るとしている。それを基本的な
シナリオだと判断し、ヘッジ付き債権を25年くらいまで保持して
その後は少しずつ売却してヘッジなしの債権(円高時に買う)に切り替えていく。
仮にイラン・イスラエル間で戦争勃発がないにしても、イランによってホムルズ海峡の封鎖を行われたら株が原油が暴騰、インフレ爆発。22年2月相場のように一斉に株が暴落して、各国の中銀は利下げではなく利上げをすることになり、さらに暴落する。
FRBのパウエルが金利を0.25%でも引き上げようものなら、
金利先物市場は利上げを全く織り込んでないので、日経でならば
9,000円は暴落してもおかしくない。特にやばいのがグロース株。
半導体関連の企業は多額の設備投資をしているが、もし金利が上がるとなれば
債務負担を計算し直さねばらならず、おそらく高値から30%は暴落する。
もちろんそれは最悪の予想だが、俺はそうなる前に今週、「低減」で保有する
日米の半導体指数のETFを全口売却して現金に換えた。
その心配が杞憂だったとしても、日本株で信越など半導体関連のグロースを多数保有しているので半導体の上昇相場に乗り遅れることはない。
予想に対して、必ずしもそう動くとは限らないので、想定される未来に対して
2パータンから3パータンにわたって選択肢を残しておく。
資産のすべてを売る →バカ
資産を半分残しておく →賢者
さらに別の値動きをする資産を買う →プロ
仮に日経が暴落したとしても、デビューさんの場合は豊富な資金で新しい株を買い増すことができるのでナンピンの好機となるが、俺の場合はそもそも金がないので困る。blackさんの場合も家庭の事情があるので今は暴落してしまうと困るし、
精神的な負担も相当なものになるだろう。
「低減」「インカム」は
グローバル・マクロ戦略と
(個別で資産を買わずにETFで市場の指数をまとめて買う)
トップダウン・アプローチを採用している。
(マクロ経済の状況に応じて買う資産を決める)
資産下落リスクを避けるためのヘッジ運用となっている。
仮に株が暴落して債権が横ばいなら、いったん債権を売って株を買いなおす
ということもできるし、そのまま保持しても大丈夫だ。逆に株が暴騰して
債券が下落しているなら、株売り債券買いのリバランスが可能だ。
デビューさんは、今は損失の繰り越し(還付金)による節税を実施するために
SBIに資産を集めているわけだが、総資産仮に3千万として、債券や商品の保有金額は30万に満たないはず。つまり全体の99%は日本株かJリートのはずだ。
25年以降に節税が終わるなら、そのまま日本株の集中投資でいいと思う。
俺とブラックさんが「低減」「インカム」で新しく買う債権やヘッジファンド型のETFをデビューさんが無理に買う必要がないどころか、ひとつのPFに無制限に資産の種類を増やしたら管理負担が増えるだけであまりよろしくはない。
プロのファンドでも、ひとつのPFに構成してる銘柄はせいぜい、40~60程度だ。ひとつのPFで、一人のマネージャーが管理できるのがこれが上限だとされている。デビューさんのSBIはすでに50銘柄を超えているかもしれないね。
それとデビューさんの性格的に小型株やIPO株、日本株全般が
好きなようなので、自分の性格に合わない資産や、自分にとってよくわからない資産を買うのは精神的にも辛いかもしれない。
(参考。高校での歴史授業の選択 女子の大半が日本史を選ぶのに対し、
男子は世界史を選ぶ人が多い。同じように女性は国内資産で
内需株、株主優待株を好む傾向にある一方、男性はアメリカ株が大好き)
デビューさんが債券を買うなら、いったん損失の繰り越しが終わって、
複数の口座でそれぞれ目的に合わせたPFを作ってからにしたほうがいい。
(もちろん今保有してる少額の債権は持ってていいし、商品先物も
少しずつ積み立てていいと思う。少しだけ持つのは値動きを見るよい練習になる)
資産運用会社がファンドに「○○ファンド」って名前を付けるのは、
それぞれ運用方法別にPFを持っていて、お客さんの投資目的に合った商品を販売してるからなんだ。俺もプロ連中と同じようにPFごとにテーマを作ってる。
その方がこちらとしても管理しやすい。
俺は4つのPFを持っているが、まず「外需」「分散」で日本株への集中投資を実施し、そこから得られる豊富な配当金を使って外国資産を増やしている段階だ。
また株価2倍などの株をリバランスをして別の資産を買っている。
23年「外需」で資産の10%をリートに入れ替えた。
24年「分散」で商品先物を組み入れた。
24年「低減」で商品先物やヘッジファンドを組み入れた。
「成長」では何もせず。グロース株集中投資で完全放置。
「成長」には野村アクティブ、テック20などのETFがあり、
手数料を払う代わりにプロが勝手に管理してくれてるのでこちらの管理負担を減らしている。そのまま2030年まで売りも買いもしない。
俺とblackさんは、これからさらに世界の株式、リート、債権、商品、
ヘッジファンドを増やしていくので(;^ω^) デビューさんが俺たちに合わせて新しい資産を買っていくと、最終的にはSBIに70とか80の銘柄が入ることになってしまうよ。それは避けた方がいい。
怖いことを言うようだが、俺が明日死んでしまったらblackさんの「インカム」は完全に管理不能となり、売りも買いも判断できなくなる。四半期ごとにまとまった分配金が入ったところで、何に再投資していいかもわからない。
「インカム」は日本時間夕方のロンドン、夜のNYの外国為替市場の値動きを把握できるレベルの人じゃないと運用できないのだ。そうならないように俺が生きてる限りは管理してあげるつもりだ。
何度も言うが、無制限に資産の種類を増やせばいいと言うわけではなく、
自分の管理できる範囲で買った方がいい。もし俺が地震で死んでしまった場合に
どうしたらいいか分からなくなって困ることになるよ。
日本株の決算分析だけ取っても、毎シーズンごとに俺は100時間くらい
費やして各企業の価値を判断してる。シーズン中は平日だけじゃ間に合わないので
土日祝日も決算書類を読んでるのだよ。他の国の指数も動いているから
同時にマクロ経済の分析もしないといけない。
なぜか決算シーズンにFOMCが毎回あるのでそっちも気にする必要があり、
株だけに集中したいのに為替と債券市場が大きく動く。結構大変な仕事なのだよ。
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