第103話 孤独な闘い~とある個室空間にて~

リウが待っている。

白い壁に囲まれた空間。

光を反射させる艶やかな白い便座へと腰かけた状態で、私は祈るように前屈みになる。


今の私にはそれしかできない。

リウが、あめりかが、世界が、

きっと今も苦しんでいる。


早く行かなくては。

だからお願い、早く。


柔らかな紙を折り畳み手に持って、

どうか早く終わりますようにと、

私はただ祈るだけだった。

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