終末な週末
@yuzu_dora
第1話
路地
バイト帰りの女子三人組が歩いている。
①と②、見たテレビ等の話をして盛り上がる。
香奈美は相槌を打つ。
①
「また来週〜。」
②
「お疲れ!」
香奈美と①②が別れる
香奈美、二人に手を振る。
既に別の会話で盛り上がっている二人。
香奈美には気付かないまま去って行く。
そんな背中をボーッと見送る香奈美。
香奈美の部屋
スマホのアラートが、けたたましく鳴っている。
眠り込んでいる香奈美、全く気付いていない。
暫くして外から閃光が走る。
フェードアウト。
香奈美の視点
ぼやけているがヤケに明るい。
段々と輪郭が鮮明になる。
広がる荒れ野原。
見上げると綺麗な青空。
ベッドに座っている香奈美。
ベッドから崩壊している世界が広がっている。
香奈美、ボーッとしている。
イマイチ状況が飲み込めていない様子。
暫くの沈黙
ゆっくりベットから出る香奈美。
木の破片を踏む。
香奈美
「痛っ!」
痛みから状況を理解し始める香奈美。
改めて呆然とする。
取り敢えず、足に刺さった破片を抜いてみる香奈美。
踏み抜いてはいなかった為、指は動く。
足の裏から血が流れる。
香奈美、立とうとするが痛みで崩れ込む。
シーツが血で滲む。
枕カバーを千切って応急処置をする香奈美。
布団の中で脱げていたルームソックスを履く。
血が止まった様子の足。
香奈美、痛みに耐えながらベットを出る。
何処を見渡しても荒れ野原。
天を仰ぐ。
アパートだった筈の土地をどうにか一回りしてみる。
食べ物すら残っていない。
ベッドの上に寝転ぶ香奈美。
とても綺麗な空が映る。
暫く空を眺めている内に眠ってしまう。
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