グラウンド

「おーいお前たちー!そろそろ休憩入れー!」

「「「「分かりました!」」」」


「あーあちー」

「だなあ」

俺は今、サッカー部で練習している。今年の夏は地区大会を突破できたということで、より一層厳しい練習になっている。真夏の中、セミがうるさく鳴いている。連日激しい運動をするもんだから、足だけでなく腕とかも痛くなってきた。

それでも俺は部活を続ける理由がある。

毎日の練習を共にする仲間たちがいるからだ。会話は楽しいし、何かあったら助けてくれる。

俺は割と重要なポジションにいて、その影響で抜けたらチームがキツくなる。それもあるし、サッカーが楽しいからというのももちろん理由のひとつだ。そして1番の理由が、色々なものの影響で夏が楽しいから。近くにある体育館からはバスケ部やバレー部の靴の音が聞こえて、遠くからは吹奏楽部の曲も聞こえる。他にグラウンドで練習する部活のヤツらの掛け声とかも、このクソ暑い中での練習のテンションを上げてくれる。だからこそ、俺は最高に楽しんでサッカーを練習できる。

「おい!そろそろ練習に戻るぞ!」

「「「「分かりました!」」」」

また練習が始まる。

暑い夏はこれだから嫌いになり切れないから困るもんだ。

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