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第1話





もしこの詩の題名が「手」ならば

あなたはこの空白を

どのように満たすだろう


頬に触れた温もり

死人の突き刺さるような冷たさ

誰かとのつながり

だろうか


でもこれは

私がもってる言葉のイメージでつくられたもの

もしもあなたが

この言葉に共感したとしても

完璧に同じものは

一つもない


あなたのイメージは

誰も持っていない

あなたしか感じることはできない


あなたの世界は

あなたが今いる場所で

あなたの瞳からしか

見ることは叶わない


あなたがいること

私がいること

誰かがいること


誰一人として

同じ世界を見ることはできない

だから

世界は面白さで溢れている


一人一人のイメージのずれは

他人を傷つけられるもの

孤独をこころに刻むもの

でも

日々を豊かにできるもの

何かを助けられるもの


あなたのイメージ

私のイメージ


この世界を

イメージで満たして

まあるく包むことができたなら

優しく溶け合うことができたなら

世界は笑顔で満たされる




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  non @Kanon20051001

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