元主席魔術師の穏やかな余生。

燦々堂まつり

各種設定

魔術関係の設定まとめ(随時更新)

 設定が増えたので纏めました。

 本項では、以下の設定を扱っております。


・魔術

・魔力

・魔術式

・魔術師/感覚派/理論派

・魔術痕/適正魔術

・特異体質/フクロウの瞳

・魔法薬/魔法薬師

・薬/薬師




【魔術】

*魔力を操作する(+魔術式)=魔術。

 超常現象を実現する技術。

 術者の体内にある魔力をエネルギー源としている。基本的に保有魔力量<消費魔力量の魔術は使えない。


 魔術を使用するには訓練が必須。

 例えば、魔力量が多い=魔術師として有能、という訳ではない。大体の場合、魔力が多いと魔力操作に難が生じる為、魔術を暴発(魔力を体内に留めておけず、外部に放出させる現象の事。火や風、水、無形の圧力として放出される場合が多い。理論上は、魔術式を省略して魔術行使を行ったとも言える)させやすくなる。

 ↑平民であれば、魔術への不理解等で村を追われかねない。



【魔力】

*魔力は万物に宿る。

 魔術師は魔力の差異が激しく、固有の魔力を持つ(詳細は魔術痕/適正魔術の頁に記載)。

 非魔術師も、魔術を使用できるほどの魔力を持たないだけで、魔力自体は有している。故に『魔力を無くす』事は事実上不可能とされている。


 魔力と感情はある程度連動しており、凪いだ感情で魔術を使えば、平均的な成果が。激情と共に行使すれば、感情の種類と程度に合わせて、上振れ・下振れする。

 また、女性の場合は妊娠・出産で魔力が変化する。適正魔術が変わることもあれば、魔力量が減退・増大することも。



【魔術式】

*絵図、もしくは数式。

 感覚派は大雑把に絵図を、理論派は細部まで数式を書き込む。慣れれば使用しなくても魔術行使可能になる。

 魔術行使の際に、魔力をどう流し込むのか・欲しい効果はなんなのかをイメージ化もしくは数値化して書き上げたもの。



【魔術痕/適正魔術】

*魔術痕=魔術を使った後に残る痕跡。魔術師固有の魔力の色を呈する。

 基本的に不可視。可視化すると、魔術師固有の魔力痕が浮かび上がる。故に、魔術師の識別標識に使われることが多い。

 消費魔力量が多いと魔術痕も大きくなる。

*可視化の手段:高度な追跡術、フクロウの瞳


*適正魔術:

 その魔術師が最も上手く使える魔術のこと。魔力の色で判別可能。

 適正魔術以外も鍛錬すれば使用可能。しかし感覚派の貴族であれば、家系に多い魔術以外は練習方が蓄積されていない為、コスパが悪い。その為、適正魔術を極めがち。

 一応、魔術学校および一部の貴族家(ルドビカ伯爵家)では、各魔術の簡易verくらいは教える。


*隠蔽術や転移術等の空間操作系=銀色や灰色

*回復術=青系

*身体強化術=深めの赤

*トリーとクリスの源流であるルドビカ伯爵家は、空間操作系と回復術の魔術師が多い



【魔術師/感覚派/理論派】

*魔術師の格:“魔力量・魔術知識・魔術操作の上手さ”で決定。これらが血統で保証されているのが貴族。

 各魔術学校で認定を受ければ、魔術師を名乗ることができる。魔術師の大半が貴族で、平民出身の魔術師は少ない。が、平民の魔術師は、常軌を逸する実力を持つ(平民出身では、そうでもしないと需要が無いため)。


*感覚派:

 クリストファーが所属。

 魔術師は大体コレ。訓練偏重型。

 魔術師は魔力量・魔力操作の程度など、個人差および遺伝要因が大きいので、数値化なんかできない! 自分の体で体感しながら覚える方が早い──という思想の学派。実際『魔力操作が人並みにできる・貴族家出身で、本人の適正魔術が家系に則している・指導者と相性良い』なら、かなり有益な方法。


 ただ『体力が無い・魔力操作が苦手すぎる・適正魔術が家系と違う・平民』には向かないので、魔術師の総数は増えにくい。

 ……家系における魔術師の多さ=高貴な血の濃さとして、箔付に直結すると考える老齢貴族も結構いる。故に、魔術師は少ない方が良いと考える人もいる。


*理論派

 トリー、シエゴ、ルグウィン子爵が所属。

 極少数の魔術師がコレ。数値信仰型。

 平民出身や若年の貴族出身魔術師に多い。

 必要最低限な魔力量・魔力操作の程度・魔術行使時のイメージを、魔術要素──起こしたい超常現象を自然現象に準え、1単語で表したもの──毎に分解し、魔術の画一化を目指す学派。


 歴史が浅く、感覚派から馬鹿にされがち。

 だが弱者救済的な側面を持つ為、理論派同士の結束は厚く、熱量も凄まじい。



【特異体質/フクロウの瞳】

 膨大な魔力を持って生まれるが、特定の部位にのみ魔力が滞留する体質。非常に稀有。悪用される可能性が高いので、所有者は滅多に明かさない。

 ただ、該当部位に魔力の凝集反応が見られる為、知識のある人が・至近距離で・じっくりと観察すれば、正体が分かってしまう。


 作中では、ブランが“フクロウの瞳”を持つ。

フクロウの瞳:

 追跡術を使わなければ見えない魔力の動きが全部見える目。原則、制御不可。魔力と感情は連動しているので、実際は情動につられて揺れ動いた魔力から、感情を逆算している。



【魔法薬/魔法薬師】

*魔法薬師の魔力+薬材+抽出した薬材の魔力(+構築式)=魔法薬。

 自身の魔力で薬材から“超常現象を引き起こす魔力”を抽出し、薬瓶に詰めた物。

 爆発させたければ火山のマグマを。筋繊維の修復等の高度医療なら、不死鳥の涙を用いる。超常現象由来なので、本人の治癒力や科学現象に依存しない。


 薬師の薬よりも効能が強く、魔術師や貴族に重宝されるので、高級品扱い。自身の魔力と、高度な魔力操作技術が必須である。実力のある魔術師以外就けない職業。


*構築式:薬材の投入順等のレシピ+薬材から魔力抽出するタイミング・量などの覚書。

 魔法薬版の魔術式。感覚派の魔術師はあまり書かない。



【薬/薬師】

*薬材+薬材の投入順等のレシピ=薬

 料理に近い。本人の治癒力や科学現象に依存するため、魔法薬よりも効果が低い。しかし、安価なので、平民に好まれる。


*薬師は魔力が少なくても出来る。

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