勉強とチョコレート
自分の体温でとろり、となめらかに溶けていくのを楽しむのも良し。板状のものを思いきり割ってパキリ、という音を楽しむのも良し。割った後の断面が鋭利だと、どこか胸がすく思いがするのは私だけ?
お正月も終わり、お店がバレンタイン一色になってくると、なんだかウキウキしてしまいます。箱の中に綺麗に詰められたチョコレートを眺めていると、美術館の回廊を歩いている気分。もはや芸術の域です。
「今年はバレンタインデーは自分からはあげない!もしチョコレートをいただくことがあったら、ホワイトデーに返すだけにしよう」といつも思うのですが、誘惑には勝てず。このチョコは友達が好きなキャラクターだから買って行こう。あと、これは紅茶好きな母に……。ついつい買い過ぎてしまいます。
バレンタインでなくても、スーパーやコンビニにも必ずあるチョコレート。輸入品店を見れば海外のものが気軽に手に入る今日この頃。皆さんは普段どのようなチョコを召し上がっていますか?
私がよく食べているのは、カレ・ド・ショコラというシリーズ。これは小学校の時からずっとお気に入り。個包装になっているので持ち運びもしやすく、何より正方形でかわいい。一箱三百円するかしないか……と少しお高めだけれど、美味しいから買っちゃう。現時点では七種類あります。ミルクチョコレートは甘すぎて苦手意識がありましたが、このシリーズのものだけは大好き。くどくなく、本当に上品な甘さ。食べる手が止まらないので、「今日は何個まで!」と決めるのをおすすめします。
小・中学校の頃は、塾におやつを持っていって、休み時間に友達と分け合うのがひとつの楽しみでした。先生におすそ分けする時もあります。私は、カカオ八十%のカレ・ド・ショコラを、「甘いよ!」なんて言って先生にあげ、顔をしかめさせる……ということをよくやっていました。今思えば大変ないたずらっ子ですね。ごめんなさい。六年間お世話になった塾での時間は、本当にかけがえのないものでした。
今も、このチョコレートを食べるたびに、塾で過ごした日々を思い出します。今はそれぞれ違う高校に行き、連絡を取り続けているのも数人しかいません。でも、きっと、みんな自分の夢に向かって努力していることでしょう。さあ、今日もカレ・ド・ショコラをお供に、私も勉強。
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