終わり良ければ全て良し?

@gekka8729

第1話

私の名前は真絆空斗(まずなくうと)社会人だ

いつもどうりに残業をして帰路についている例え過労死するとしても私は足掻くつもりはないそれは私の考えも関係するが今の会社には恩がある…そんなことを考えていると眼の前の横断歩道で信号が赤にも関わらず渡ろうとしている女性とその女性に気がついていないトラックが女性に向かい走ってくるそれを見て私は走り出した(人を助けて死ねたらそれは美談になるかな…)と思いながらそして私は女性を押して私はトラックにはねられた。

目を覚ますとそこは病室だった。どうやら私は美談として結末を迎えることができなかったようだ…

まぁ目が覚めたことは伝えたほうが良いだろうと思いナースコールを押すすると数分後ナースがやってきて私が起きたことを伝えるために呼んだと言うと医師に伝えてくると言って病室を去った。すると少しして医者が来た。医者によると私は運良(悪)く死ななかったらしい私の怪我は足の軽い骨折だけで済んだようだでも念の為一週間入院することになった。このことを私は会社に連絡するそして私は久しぶりに深い眠りにつく…

目が覚めるともう夕方になっていた窓を見ると美しい夕日が1日の終を告げてくる。私が夕日を眺めていると私の病室がノックされる

?「入っていいですか?」と聞き覚えのある声が聞こえてきたため私は…

「駄目だ入るな」と彼女の入室を拒否する。すると「なんでですかッ💢」と彼女が入って来る。

彼女の名前は小崎小春(おざきこはる)私の会社の後輩だ私が彼女が入社してからずっと仕事を教えたがそのせいか彼女は私に懐いてしまったのか仕事以外でもコミュニケーションを取ろうとしてくる。だが私は生き急いでいる人間だそんな人間といっしょにいても彼女のためにはならないだろうだから距離を取ろうとしているのだが…

小春「まったくいつもいつも私から距離を取ろうとして💢でも今回は違うんです先輩ありがとうございます!」

空斗「ありがとうってなんのことだ?」

小春「何ってそりゃあ昨日私のこと助けてくれたじゃないですか」

空斗「はっ!?昨日のやつお前だったのか!?」

小春「えっ!気づいてないのに助けたんですか!私だったから助けたんじゃないんですか!?」

空斗「なんでお前っていう理由で助けないとだめなんだよ」

小春「だって私先輩にとっての唯一の後輩ですよ!」

空斗「お前は俺のことどう思ってるんだよ」

小春「珍しく先輩が俺って言いました!どうってそりゃあ先輩は優しいけど人付き合いが苦手な人だと思ってますよ」

空斗「間違いだ俺はなぁ基本的に人が嫌いだ自分含めてな」

小春「じゃあなんで私を助けたんですか」

空斗「なんでってそりゃあ死にたかったからだが…」

小春「なんで死にたいんですか!?」

俺はこれを話すべきか悩んでいると小春が「何を悩んでるんですか?」と言ってきた

空斗「いやこれ長くなるから面倒くさいんだよ」

小春「話してください納得できたらもう突き放してもらっても良いですから」

空斗「なら話をしてやる」

小春「お願いします」

空斗「俺等の一族は昔から原因不明の不治の病で35歳になる頃に死んでしまう…」

小春「そんな…嘘だと…嘘だと言っ」

空斗「待て長くなると言っただろう私があと5年ほどで死んでしまうこれは紛れもない事実だ。だが俺が死にたがる理由は別だ。

俺は昔から両親に何度も言われたんだ。私達はすぐに死んでしまうけれどどう生きたかどう終わったかが一番大事だと思うのよだって終わり良ければ全て良しってよく言うでしょってこれが母の口癖だった。しかもその後に父は決まって俺と良い終って何かってよく話したよそうして俺が考えたどり着いた結論が美しい終が良い終何じゃないかって思ったんだよ。何でかと言うと例えば桜の花の結末は桜吹雪として人に美しいと言われ終わる。他にも道具の最後は壊れて終わるだがみんな長い間使った道具や形見の道具の終りがくると少しは愛着を持ち壊れた物の最後を少し惜しみながらその道具に別れを告げるだろうそれはある意味美しい終り、美談となるだが人の終りは違う人が終ると人は悲しみ人は自分の終りが近づいていると感じると人は足掻き後に後悔を残すこれはこの終は美しくなくむしろ醜いと思わないだろうか…いつからか私はそんな考えを持っていた終とは絶対であり絶対来るのであればその終は美しくあるべきだと…」

小春「先輩のその考えは私は間違ってると思います私にとって良い終っていうのは大事な人に看取ってもらえたり悲しんでもらえるのが良い終だと思います」

空斗「…ら…お前は俺の父さ…と母……の終が口癖が終わり良け………て良しって言ってた…」

小春「先輩よく聞こえないです。なんて言いました」

空斗「ならお前は俺の父さんと母さんの終が口癖で終良ければ全て良しって言ってた人たちの終が良くないものだったのでも言うのかよ残り一週間の命と言われても人を庇い死んでいった俺の両親の結末が良くない終だってふざけるなよ。美談で終る人生が良い人生じゃないなら俺の両親はどうなんだよって言ってんだよふざけんなよ」

小春「えっでもその病気は遺伝性のものなんですよねならどちらかは生きてるんじゃ…」

空斗「俺の両親はいとこだったんだよ…お前もう出てけよもう顔も見たく無い…」

小春「わかりました…さようなら…」

そう言い小春は俺の病室を出ていった

2ヶ月後私は会社に復帰していたすると後ろから

「センパーイ」と小春が抱きついてきた

空斗「お前もう関わらないって話だっただろどっか行け」

小春「私は突き放して良いと言いましたし顔も見たく無いと言われたことを理解はしましたでも私は関わらないとは言ってません」

空斗「てめぇふざけんなよ!」

小春「先輩私は決めたんですよ」

空斗「決めたって何をだよ💢」

小春「私実は今まで仕事で助けてもらったり2ヶ月前命の危機から助けてもらって好きになってたんですよ。だから私は先輩を惚れさして恋人になって先輩の最後を看取ります」

空斗「俺は俺の人生を美談で終わらせるって決めてるんだ恋愛なんてするつもりは無いそれに死ぬことが決まってる人間といても辛くなるだけだぞ」

小春「そんなの知りません私は先輩の最後を看取るって決めたんです。だからこれから改めてよろしくお願いします!」

これは残り約5年の寿命で行き急ぐ私と私に惚れたらしい少女による私の最期の時間の物語だ

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