第4話 危機一髪



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神谷 千冬カミヤ チフユ 16歳

レベル 45 職業 ノージョブ

スキル

鑑定 剣術LvMAX 身体強化LvMAX 気配察知 アイテムボックス 隠密

ユニーク

スキルツリー開放

経験値二分の一

スキルポイント22

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 これが今の僕のステータスだ。これなら王城でも、使ってもらえるかもしれない。

 僕は王城に向かったが門前払いだった。

 しかたなく街をぶらついていると勇者達が帰って来たみたいだ。僕は強くなったと言って取り合ってもらえないか頼んだがだめだった。

「お前みたいな冒険者崩れにはこの街の中がお似合いだ」

「そ、そんな」

 そうすると何処からか引っ張られて、

「玲奈ちゃん、僕、本当に強くなって」

「良いから黙って、あなたは旅を続けなさい。あそこはあなたのいて良い場所ではないわ」

「それは」

「またね!」

 忍者の玲奈ちゃんだけは僕の味方だ。

 僕は強くなって魔王を倒すんだ。

 まずはレベル上げだな。

 一番の安宿で泊まるのもアイテムボックスがあるからぐっすり寝られる。


 ギルドで依頼をこなして行く毎日、レベルはどんどん上がるし、僕もBランクになった。僕は取れるスキルを取って行くことに決めた。まずは勇者のスキルを全て取った。これで魔王に立ち向かえるだろう。

 あとはステータスアップ系を全て取った。

 まだまだポイントが足りないので頑張ってレベル上げをして行く。


 ノージョブとは何にでもなれると言うことだったのかと今更ながらに思っていた。


 僕は努力した、そしてAランクに昇格した後にまたあのオッサンが立っていた。

「なぁ?お前なんでAランクになってんだ?調子に乗るなって言っただろ?」

「ランクを上げたのはギルド長だ!文句はギルド長に言えよ!」

「クソ生意気な小僧だぜ!なあ?」

「あぁ、あんまり調子に乗ってると痛い目見るのがわからないのか?」

 5人の男に囲まれているが、そんなに怖くはない。

「やっちまえ!」

「グッ」

「ガハッ」

 二人を戦闘不能にした。

「まだやりますか?」

「チッ!調子に乗ってるんじゃねえぞ」

「グハッ」

「ガッ」

 二人を剣の鞘で叩いて気絶させる。

「これであなた一人です」

「あ、なぁ。悪かったよ!こんなに強いなんて思わなかったんだ!勘弁してくれ」

「わかったのならいいです」

「これでも食らえ」

「ウワッ」

 砂が目に入って前が見えない。

「死ねぇ」

「お前がな!」

 そのおっさんは胸を貫かれて死んでいた。

 ようやく目が開くようになってからみるとイーグルさん達。

「小僧も甘いなぁ、せっかくAランクに上がったのによ」

「ルーキーの頃から知ってる俺たちにはまだ子供だけどな」

「ちげえねぇ」

「イーグルさん」

「お前は優しすぎるんだ、敵だと思ったら気を抜くなよ」

「はい」

 優しく頭を撫でられる。父親がいればこんな感じなのかな?


「これはどう言うことだ?」

 憲兵がきたが、イーグルさん達が話をつけてくれたのでお咎め無しだ。四人は降格処分になった。


 イーグルさん達と楽しく食事をとって宿屋に戻る。最近は錆猫の居眠り亭と言う宿屋で部屋を借りている。それくらいはできるようになったのだ。


 まだまだレベルを上げないと!


 一ヶ月後にまたランクを上げないかと言われたので止めといてもらった。これ以上は僕には無縁だからだ。どうせ魔王を倒して日本に帰ることになるはずだからな。

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