第12話 最終奥義

 最終奥義に限らず、なんか凄いカッコいい(中二病的なのも含む)というか強そうに聞こえる技の名前ってあるじゃないですか。

 仮面ライダークウガ(?)の「暗黒掌波動」とか、モンハン(?)の「紅蓮爆雷刃」とかね。『?』がついたのは、実際に見たことが無いからです。名前だけ聞いたことある的なやつ。

 その中でもとびきり異彩を放っているというか、中二炸裂というか、メチャクチャ強そうなヤツに幽遊白書の「邪王炎殺黒龍波」があります。これは見ました。飛影君の技ですね。檜山修之さんの『悪カッコいい』声で「じゃおうっ、えんさつ、こくりゅうはぁっ!」ってやられると「や、待って、檜山さんマジかっこええな(そこは飛影カッコええと言うべきところ)」と思っちゃいます。


 それで如月もね、いかにも最終奥義っぽい名前で叫んでみたわけですよ。


「喰らえ、フォッサマグナ!」

(糸魚川―静岡構造線と柏崎―千葉構造線の間の地域が激しくずれて日本が分断されるくらいの凄い物理攻撃。技の発動と同時に日本全土が激しく揺れるので、その技を使うのは自殺行為)


 次は聖剣の名前で、この名前を呼ぶことで剣に宿った精霊(?)が力を発揮し、剣が実力以上の攻撃力を持つってやつ。剣を抜くと同時にその名を呼ぶ。

「ペルオキシソーム!」

(斬られたところから凄い速さで酸化が進んでいく恐怖の武器)


 こちらはあまり叫ばない方がかっこいい。多分なんかの魔法の呪文詠唱の最後に、静かに且つ荘厳に放たれる言葉。

「セントラルドグマ」

(技の発動と共に、相手の体がバラバラに分解され蛋白質の塊と化してしまう、恐ろしい暗黒魔法)


 うん、どっかで使おう。

 でも魔法モノとか異世界モノって書けないんだよね。


 っていうかさ。生物の教科書とか地学の教科書って強そうな名前がたくさんあるから、中高生のみんな、モノカキ続けたいなら教科書捨てちゃダメだよ。

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