ブルート

ろろとと

プロローグ

建物の中に血飛沫がまいあがる

男が震えながら叫ぶ


「おい!悪魔サンタが来るなんて、聞いてないぞ!!」


無我夢中で暗闇に銃を撃つ

しかし、何かに当たったような感触はない

銃弾のなくなった銃を捨て、走り出す


「はぁはぁ」


自分の息の音だけが聞こえる

ここを抜ければ車があるはず、追ってくる気配はない。巻いたか??


車が見えた。まだ油断できない

周りを見渡し、誰もいないことを確認し、

そのまま車のドアを開け乗込む


「やったぜ!!悪魔サンタから逃げ切ってやった!!」


カチャ。音がなる。


「何でこの中にいるんだよ!」


男が血の気の引いた顔で叫ぶ。


「命だけは助けてくれ!!俺は何もやってない!!」


必死に懇願する男に、一言。


「メリークリスマス」


銃弾が男の頭を撃ち抜く

車のドアを開け、外に出る。


「お前らへのプレゼントは死だけだ。」


そう言って銃を撃った男は去っていった。










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