第9話 なぜ、ネット小説では描写が軽んじられるのか→映像好きならゲームしていろよ

 ほぼ、タイトルで全てを言い尽くしている。要はそういうことなのだろうと想う。映像という言葉を用いるにしろ、イメージという言葉を用いるにしろ、それを好み重要だと考える人はゲームをするのである。何せ、今は無料である。それが楽しめない、もしくは、映像やイメージを重要視しない人たちが――もしくは自分で小説を書いている私のような人間が――ネット小説を読み書くのである。(描写を重んじる読書人は紙の小説を読めば良い、というのは、今更であろう)


 なるほど、サンタクロースである。そして、トナカイさんはコケを食う。そして人間のおしっこで塩分補給。閑話休題。


 私自身、『悪役令嬢』ものは面白いと想った。なので、ネット投稿小説を全否定する気はまったく無いのだが。ただ、(そうした面白いと想えるものを見つけられないままに、)描写を重んじる人たちが、これらを批判する気持ちも分かる。


 おまけ①:私自身、カクヨムに入ったころ、ホラー・ファンではまったく無いにもかかわらず、もっぱらホラー・ジャンルばかり読んでいた。描写に優れ、(紙の本に慣れた私にも)異和が感じられなかったからである。


 おまけ②:ファンタジーということでいえば、栗本薫の『グイン・サーガ』の大ファンではあれ、(『スレイヤーズ』に代表される)それ以降の展開にはついていけなかった。なので、今のファンタジーが理解できないのは、当たり前といえば、当たり前。良くも悪くも、早川SF育ちということなのだろうとは想う。


 

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