3話。
逆に言えば、どのような土地であれ特定の
「ふっふっふ……ついに、ついにできたぞ第一階層!私の姿を見た時から最初の研究はこの種族にすると決めていたのだ!これ以上相応しい『土壌』はこの世に存在しないだろう!」
目の前に広がるのは、荒れ果てた土地。地面は数多の足跡で踏み固められ、至る所に錆び、傷み、ぼろぼろになった剣や鎧が散見される。
実際の古戦場跡に残っている人骨や魂の事を考えれば
「さあ!
一面に広がるお手製古戦場跡を前に、
かっと周囲を照らした後、荒れた土地がぼこぼこと不規則に蠢き出し、遂に一本の骨の腕が地面を突き破った。かたかたと音を立てながら、ぼこっ。ぼこっ。と土を掘り返すように盛り上げ、その全貌を露わにしていく。
かくして、私の前には一体の
「ああ。ああ……!なんと素晴らしい能力……!すでに生まれている
研究欲の我慢の限界が来たのか、自分の姿を初めて認識したときと同じように極度の興奮状態を示す炎を双眸に宿しながら
ぼこっ。
他にも盛り上がり始めた土があることにも気づかずに。
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