『ギリシャ物語』これまでのごく簡単なあらすじ(その2)
テバイ陣の酒宴には、危険な人物たちが大集合。
以前からアフロディア姫に惚れこんでいて、嫁にしたいと望んでいる、テバイ軍総司令官ペロピダス。
ティリオンが15歳の頃から、しつこく狙い続けている同性愛者、タンポポ頭のネリウス。
『レウクトラの戦い』でクレオンブロトス王の腹を刺し、王に右腕を切り落とされた、熊のような巨漢ダリウス。
戦の勝利とティリオン救出・保護の任務に加え、自らも愛情と忠誠を捧げたティリオンを取り戻す、という強い意思を持って、アテナイ軍総司令官として着任してきているフレイウス。
フレイウスの部下の双子ギルフィとアルヴィ、軍医のマイアンも、かつてティリオンの近臣であり、慕っていたティリオンを捜している。
プロクテーテスの娘、スレンダー美女のコリントス軍副司令官ペイレネ嬢。
ペイレネ嬢は、過去に人質としてスパルタに長く居たことがあり、クレオンブロトス王と恋仲だった女性である。
ペイレネの配下で口の
これら各人の思惑や欲望や恨みや意地が絡み合う、なんとも剣呑な酒宴が、主賓天幕と一般兵士の中央広場でそれぞれ始まった。
ティリオンのほうは厨房天幕で、女たちの噂話を聞き、クレオンブロトス王の行方の手がかりを推理できるまでに至る。
ところが、ティリオンの奇妙な女装を
やむなく『
そこを、フレイウスの随行として来ていたアテナイ士官、アルヴィに発見されてしまった。
アルヴィに追われて、逃げ出したティリオンを捕まえたのは、テバイのダリウス。
ティリオンを美女だと思っているダリウスと、
決闘でダリウスに蹴られ、気を失ったアルヴィの危機に、ティリオンが立ち上がる。
今度はダリウスと踊り子ティリオンの決闘となり、アルヴィを救うため、ティリオンはダリウスを殺すことになる。
クレオンブロトス王の
逃げるふたりを追ってきたのは、コリントスの『なんちゃって部隊』。
決闘を見ていたパシオンの命令で、『なんちゃって部隊』はティリオンとレジナを保護しようとしていたのだが、そんなこととは知らないふたり。
逃げる途中、崖から落ちそうになったレジナを助けようとしたティリオンは、自分が崖から落ちてしまった。
一方、アルヴィから、ティリオンが踊り子として酒宴にいた、という報告を受けたフレイウスは、レジナとソリムの姉弟の家に乗り込む。
家でフレイウスが捕まえたのは、彼の求めているティリオンではなく、アフロディア姫とレジナの弟ソリムだった。
崖から落ちて怪我を負い、意識不明のティリオン。
『なんちゃって部隊』によって、レジナととともに、ペイレネに保護されていたスパルタ残兵の隠れ陣に連れてこられる。
そこには、かつてクレオンブロトス王の近衛隊長だったカーギルもいた。
ティリオンがアフロディア姫を守って敵軍から隠してくれたこと、また、クレオンブロトス王の
カーギルはコリントス人の医師ヒッポナスに、ティリオンの命を助けてくれるよう必死に頼むが、ヒッポナス医師は頭蓋骨折と診断し、命の保証はできない、と宣言する。
アフロディア姫とソリムは、アテナイのフレイウス総司令官のもとに。
ティリオンとレジナは、コリントスのペイレネ保護下の、スパルタの隠れ陣に。
踊り子に、三弟のダリウスを殺されたテバイ軍総司令官ペロピダスは、怒り心頭で踊り子捜索に乗り出す。
主賓天幕の裏で話を聞いていた策士エパミノンダスは、クレオンブロトス王の行方を、かつてスパルタに人質として居たペイレネと関連がある、と推測する。
そのうえエパミノンダスは、ネリウスやフレイウスの不審な動きから、フレイウスとアテナイの情報も集め始めるのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます