第209話 俺は被害者
陽花達を迎えに行った後、とりあえず俺に襲撃命令を出した馬鹿なお偉いさんが来るまで暇だよねって事で、土魔法を使って瓦礫で椅子とテーブルを用意。
アイテムボックスから飲み物とお菓子、トランプを出して、みんなで暇潰しをする事にした。
「それでこれからどうするの〜?」
「まあ、関わってた人を殺すのは確定かな。勿論情報を聞き出してからね。国外に逃げ出してたら、
コメント
・ひえっ
・なんでこんなのんびり出来るんだ…
・呪言?
・なんか不穏だな
因みに配信は継続中である。いつお偉いさんが来るか分からないし、悪魔の姿も見せたって事で、俺に隠し事はほとんど無くなった。気をつけるのは異世界関連の話ぐらいかな? それもそろそろバレそうな予感はしてるけど。あ、後眷属ガチャもか。これはバレたらかなり面倒になりそうだから、黙っておこう。
「俺に手を出したらこうなるんだよってのを、全世界に理解してもらわないと。どことは言わないけど、舐めた交渉とかされても、これでも結構我慢した方なんだよ? 今回は命を狙われたって事で、かなりきつめのお仕置きをしたけど」
コメント
・お仕置き?
・お仕置きの規模が…
・どことは言わないけどってwww
・今頃肝を冷やしてそう
まあ、命を狙われたのは大袈裟か。あんなんで死ぬ探索者の方が珍しいや。能力を得た奴らが現代兵器程度って死ぬかってんだよ。新米探索者ならまだしもね。
公英なんて生身で弾きそうだ。高笑いしながら仁王立ちしてる姿が容易に想像出来るぜ。あ、でも神田さんは危ういか? 『変態』しないとちゃんとした実力を発揮出来ないし。
俺は『反転』で弾けるし、桜は糸で絡め取る。陽花に至っては液体になって貫通して無傷だろう。
よくよく考えたら俺のパーティって兵器だな。こいつらだけでも国を滅ぼせるぞ。てか、水さえあれば陽花だけで滅ぼせる。
「他国はどう出てくるかねぇ。俺が為政者ならこんな歩く兵器達を野放しにはしておかないが」
「でもどうしようもないよね〜? 誰にも止められないんだから〜。あ〜あ〜。日本は居心地が良かったのに〜。もしかしたら住めなくなっちゃうよね〜」
「それは日本の政治家さん達次第だろ」
朝倉さんは味方するって言ってくれたけど、どうなるかね。俺が常日頃から善人ムーブをしてたとはいえ、アンチはいるし。
今頃ここぞとばかりに叩きまくってるんじゃないかな。で、こういう時は批判的な意見の方が目につきやすい。もしアンチに情報操作の上手い奴とかいたら、俺の扱いは大犯罪者になっててもおかしくないね。確認する気はないが。
現に今もコメント欄は滅茶苦茶荒れてるし。相手にしてあげないけどね。こういうのは反応するから、相手は面白がって更に言ってくるんだ。
それに俺は手を出されたから、やり返しただけ。お前達も俺の立場になってみろよ。
攻略しに来て下さいって泣きつかれて、渋々行ったら、終わったと同時に殺しに来るような奴らだぞ? 反撃するに決まってるじゃんね。いくら温厚な織田天魔君でも限度があるってもんよ。
あ、そうだ。これで文句言ってる奴を特定して、襲撃してやろうか。文句言ってる奴らは自分が攻撃される立場になっても反撃しないって事だろう? ならその気持ちを味合わせてやろうじゃないか。
こういう馬鹿は自分が被害者の立場にならないと理解しないんだ。
そんな事を思いながら数日。
いかにも馬鹿そうな面々が俺達の元に集まり始めた。
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