颯斗はとにかく手を動かした。酒を断ち煙草も夢を実現するのに障害となってることに気づいた。まだ、誰にも言えてない夢の数々を実現するために颯斗は日々手を動かした。

(あぁ、彼女が欲しい)

颯斗は心でそうつぶやく。当然だが颯斗には彼女はいない。女っ気ももちろんない。昔は彼女の必要性を1mmも感じていないく、友達が一番だと思っていたし彼女のことで悩んでいる友達のことをバカにしていた。学生のころ颯斗はよく

「あぁ、彼女欲しいわぁ」と友達の前でうそぶいていた。本当に彼女を欲しいと思って言っていたわけではなく友達との会話を生み出すためつなぐためボケるために発していた言葉だった。だけど今は違う本当に彼女が欲しいのだ。女の子と猛烈にいちゃいちゃしたいのだ。一番だと思っていた友達ももういないし仕事もしていない。日々夢のために手を動かす毎日に颯斗は女を求めていた。

(最高の女と出会いたい)

颯斗は最高の女と出会いたがっていた。颯斗にとっての最高の女とは”肝っ玉が据わっていてセックスの時にリードしてくれる女”のことであった。これを満たすのであれば”顔は扇風機おばさんで頭は長嶋一茂”でも一生愛をささげたいと思っていた。要するに肝っ玉が据わっていてセックスの時にリードしてくれる女であれば、最上級のブスバカでも愛せるということである。

「よし!ナンパすっか!」

颯斗はあまり頭が良くない。そのおかげで行動力はある。颯斗は最高の女と出会うためにナンパすることにしたのであった。

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