(二)-2
タオルケットを無造作に脇へ避けてトランクス一枚の姿で床に寝そべったまま目をこすりつつ、ワンルームの部屋のベッドの上に寝ている田吉に「誰か来たぞ」と言った。
「どうせNHKだろ」
田吉はそう言いながら寝返りを打って壁の方を向いた。
北郷は「そうか」とだけ言って瞼を閉じた。
すると再び何度かチャイムが鳴った。北郷たちは全て無視した。田吉はいびきをかき始めていた。
次にドアを叩く音がした。拳で四回続けてもう四回、木製のドアを叩く音だ。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます