初雪と一緒に

海のタコラゲ

初雪と一緒に

 ある冬の日だった。

 父親「おい!ババア!酒をもってこい!酒を!」

 お母さん「は、はい」

 子供「お、お父さんいくらなんでもお母さんに暴力は……」


 子供は小さな抗議をした。だが、圧倒的な力にひれ伏せてしまった。


 父親「うるせえ!ガキの分際でよくも!」

 お母さん「やめてください!」

 父親「しねえ!」ボゴォ

 お母さん「う、うぐっ」

 子供「お、お母さん!?」


 子供は母親の方に行った。

 子供「お、お母さん?」

 お母さん「……貴方は立派に生きるのよ。」

 子供「そ、そんな!あんまりだよ!」

 お母さん「ご、ごめんね」

 子供「死なないでくれよお!」

 子供「うっうぐっ」

 お母さん「……これからあなたに最初で最後の任務を与えるわね………」

 お母さんは優しく語りかけた。

 子供「な…に?」

 お母さん「今すぐこの家を出なさい。そして、立派な大人になるのよ。」

 子供「ッ………!」

 わかっていた。

 子供「わかったよ…!」

 お母さん「それじゃあね…」バタッ

 子供「グスッグスッ」

 子供「さようなら、お母さん」

 ギィーバタン!

 重い鉄の扉は静かに音を出してしまった。

 子供「……雪が降ってきてる」

~~~~

おばさん「あそこのお家のご息子、失踪したんですって、」

おばさん2「へーなんで逃げたんだろうね」

おばさん「普通に家の中にいればいいのにねえ」

おばさん3「そうそう、そういえば~~………





息子さんは、初雪と一緒に消えたそうだよ」


おばさん「なかなか怖いわねぇ」


これはある、一例を表した物である。

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初雪と一緒に 海のタコラゲ @omotioic

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