四番目


公園にいた。



さっき女が血を流して倒れるのを見た。見ないふりをしてそのまま公園まで来た。

コンビニで買った水を飲んだ。気持ちの悪いものを体に入れたような気になって吐いた。胃のなかが空になって、体の中に何もなくなったような気がする。本当は中身がぎゅうぎゅうに詰まっていると分かっているから、安心した。


どこかで、サイレンの音がした。事故だろうか。まあどうせ、きっと関係ないだろう。

パステルの街の中で、サイレンの赤い色がやけに眩しく、目に突き刺さるようだ。痛い。痛い。


知らない人に見つめられている。私がおかしいからだ。

やめろ、見るな。気持ち悪い私を。

見るな

見るな

見るな

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