じょんじょじょ5656

エリー.ファー

じょんじょじょ5656

 殺し屋なんてものが生きている未来。

 消えて欲しいと願っていつしか、三千通り。

 読んではいない。

 悲しみを携えるのは政治の責任にすることで、日々の憂さ晴らしをする子供たち。

 正解はどこ。

 ではない。

 不正解は何。

 こそ真実。

 哀れに見えるは、鏡の向こう側か。

 正体を見破るための情報が足りていないせいで、砂が舞う。

 風に襲われる。

 闇に捕まれる。

 土に睨まれる。

 星が喰われる。

 借宿が変わりゆく。

 変化のないものに祝福はあるのか。

 奇数と偶数の間に希望はあるのか。

 発想を変えねばならないのは、そこに住む命ではなく、空間ではない。

 カンニングペーパーの価値を間違え。

 カンニングという行為の意味をはき違え。

 カンニングするための準備を怠った。

 間違えるな。

 はき違えるな。

 勘違いをするな。

 ここに、嘘などないのだ。

 何もかもないのだ。

 私には希望がある。

 誰にも語れぬ希望がある。

 沈黙のうちに、分けることのできる希望がある。

 水がない。

 光がない。

 作物がない。

 なぜ、問題なのか。

 生命があるせいではないのか。

 悩むために生きる生命があるはずではないのか。

 落とし前が必要なのだ。

 いや。

 その前に。

 考えるべき言葉がある。

 今こそ、刻むべきメッセージがある。

 そう、寂しさを抱えて生きるべきだ。

 打ち鳴らさなければならない。

 では、さようなら。

 明日は我が身か。

 もしも、希望に似た絶望があるならば。

 メールの中に忍ばされた人格があるのならば。

 白い雲に誰かの顔を見つけたのならば。

 移住が可能だと分かったのであれば。

 崩壊は放火と法貨と法家によってやって来る。

 気を付けなければならない。

 もしも、足をもがれたら気を付けるべきだ。

 顔と胴体を失う時間も、そう遠くはないだろう。

 遠くに行くのであれば、北と南は避けた方がいい。

 神様は君のことが好きではないのだから。

 君の住む家に近くに幸運は転がっている。

 しかし。

 君は気付かない。

 どうせ、気付かないのだからといって、間違っても蹴ってはいけない。

 汚れた幸運は災厄となって君に襲いかかるだろう。

 呪われた君の体は、災厄を食い潰し、敵を皆殺しにするだろう。

 見境などない。

 境界などない。

 道徳などない。

 すべてが終わる頃には、君は清められる。

 そして。

 君の視点から見た悪は汚染されてしまうだろう。

 君は英雄のままではいられない。

 君は巨悪として立ちはだかるだろう。

 けれど、気にする必要はない。

 往々にして、勝負に必要な規則と勝敗だけなのだ。

 君の手が汚れることはない。

 間違いなく、君は他人の手を汚す方法を手にできるのだから。

 君が知っているように君は賢い。

 君が知っているように君は才能がある。

 君が知っているように君は私利私欲にまみれている。

 残念ながら、君は救われない。

 ただし、君はすべてを手にしてしまう。

 そのせいで。

 救われていない自分にも気づけない。

 呪われた身となって約束された世界は、君にとって都合のいいものになる。

 だが。

 君が悪と認識した死体によって積み上がった国には、信者が現れることはあっても、民は住みつかない。

 皮肉にも。

 血肉で作った大地と家と作物と城と軍隊はどれも一級品だ。

 君は死ぬまで安心だ。

 どれだけ恨まれても。

 君は死ぬまで幸福だ。

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