第32話

「優」


「お母さん」

学校の行く途中で見つかってしまった。


「ど言うことなの?なんで、急に」


「・・・そんなのずっと狙ってでしょ。それよりいいの??叔父さん達に言われたでしょ、接触すんなって」


「息子と会うのが何が悪いの?」


自分勝手なのは変わらないようだ。


「・・・息子じゃなくて、パシリだろ」


「何を言ってるの?」


「じゃあ、しもべ?サンドバッグ?」


「だから、何を言ってるの?」


本当に言ってるのか?自覚マジでないのか?でも俺は知って居る。この顔はガチで分かってない。


話にならない


「俺、学校だから」


「待ってよ。家族のことの方が大事でしょ」


大事にしなかったのは、そっちだろう。


「・・・もう俺は家族じゃない」


「・・・なんでそんなこと言うの?」


理解出来ない、急に新しい現実に受け入れられないような顔をして居る。


「お前らが、俺を道具のように使うからだよ。」


「えっ、なんの」


言ってるよ。何度も、前から!!


本当に話にならない。俺は走って母親から逃げるように学校に向かう。


ーーー

11月8日水曜日に公開予定です。よろしければご覧ください。

天才ゲーマー妹と自称普通のお姉ちゃん

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