第16話 寂しい月夜の歌声
影の指揮者の真意を知ったカイ、珠子、リョウは、彼を再び封印するための手段を模索していた。しかし、影の指揮者は強大な力を持っており、直接対決は難しいことが予想された。
ある晩、王国全体が静寂に包まれる中、遠くから美しい歌声が聞こえてきた。この歌声は、王国の古い伝承にある「月の巫女」の歌と似ていると、老人たちは口々に言った。伝承によれば、月の巫女は王国の危機を救った伝説の存在であり、彼女の歌は力を持っているとされていた。
珠子は、この歌声を手がかりに月の巫女を探し出すことを提案。リョウとカイも賛成し、3人で歌声の源を追って森の奥へと進む。
進むうちに、彼らは一軒の古びた家を見つける。その家で歌を歌っていたのは、美しい青年の姿をした「月の巫女」だった。彼女の名はミユキ。彼女は自らの運命や力を知っており、王国の危機を察知していた。
ミユキは、影の指揮者を封印するための古代の呪文や歌の力を持っていた。彼女は、王国を救うためにその力を使うことを決意する。しかし、その力を使うと彼女自身が大きな代償を払うこととなる。
王国の運命とミユキの選択、そして彼女の過去や運命に関する物語が、この第十六話で描かれる。月夜のもとで繰り広げられるドラマと、それにまつわる伝説や歴史が、物語の新たな展開を迎えることとなる。
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