素晴らしき555555555

エリー.ファー

素晴らしき555555555

 俺が一番、偉いんだ。

 絶対、絶対、偉いんだ。

 間違いなく偉い、俺がいるから最高だ。

 大正解人生。

 絶対正義がついていて、成長進化が止まらない。

 男に生まれて最高潮。

 大、大、大正解人生。

 完璧極上思考で紡ぐ、絶対最高潮。

 俺は男に生まれたから、絶対大丈夫。

 理由は男に生まれたからで、それ以上は必要ない。

 一番偉い性別は、男です。

 だって、男が一番最高だから。

 絶対、絶対、大正解。

 男に生まれた、本当に良かった。

 男が最高、男が最強、男が最高峰。

 絶対、絶対、大正解。

 大丈夫。


「こんなことを言ってはいけないね」

「駄目な言葉だね」

「最低の発言ですよ」

「最悪な言葉は、この世から消えるべきです」

「さようなら」

「まず、差別的で吐き気がします」

「ムカつく」

「ウザい」

「こういう言い方には棘があって、表現というものをよく考えていないように思います」

「何でもかんでも言葉にすればいい、というのは愚かな思考そのものですよ」

「幻滅しました」

「最低ですね。がっかりですよ」

「こういう発言を思いつくということは、日ごろから考えているということですよね。悪い意味で驚きです」

「何もかも大間違いです」

「反省をして下さい」

「大間違い」

「傷つく人の言葉を想像できていないことが、致命的です」

「間違いなくバカ」

「女性だけじゃなくて、男性をバカにしていると思います。いや、人間をバカにしているように感じます」

「不愉快です」

「残念な発言ですね」

「浅はかな発言のオンパレードですね。反省をして下さい」

「言葉を使うことについて、立ち止まって考えるべきではないですか」

「同じような言葉をかけられたら、あなたも不愉快に思うはずです。まずは、相手の気持ちに立って考えてみることから始めるべきでしょう」

「差別反対」

「トゲトゲ言葉、反対」

「性差別は、なくなれっ」

「世界が平和になるような言葉だけを発信するべきだと思いませんか」

「皆で、平和について考えましょう」

「世界は美しい言葉だけが溢れているべきですよね。汚い言葉は使わないようにしましょう」

「子どもが、真似をしたら、どう責任を取るのですか。いい加減にして下さい。自分の立場を考えた発言をしなさい」

「恥を知りなさい」

「いいですか。言葉というのは、素晴らしいものなのです。誰かを傷つけるために使ってはいけません」

「この世から差別を失くして、最高の平等、平和世界を作り出すためには、まずは言葉から正さなければならないのです」

「言葉を汚す人間は、文化を汚す人間です」

「消えてなくなれ、差別主義者め」

「文化を守るために、あなたは二度と発言をしないで下さい」

「自分の言葉が、他人を傷つける可能性があることを忘れてはいけません」

「人間性を疑います」

「卑劣です」

「言葉という優れた武器に、自分の悪意を乗せるのは、非常に下品であると思います」

「反対っ、反対っ、大反対っ、絶対反対っ、大反対っ」

「優しい言葉で世界を包むために、あなたには消えてもらいたいです」

「トゲトゲ言葉より、フワフワ言葉」

「許されざる行為であると思います」

「あなたを許しません。絶対に」

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