星の金貨

Tukuyo

第1話

一番星がまたたきすると 金貨が一枚落ちてきた

二番星がまたたきすると 金貨が二枚落ちてきた

三番星がまたたきすると 金貨が三枚落ちてきた


寝ずの番する羊飼いが 星の金貨を拾い集めて そっとズボンのポケットへ


朝になったらパンを買おう

昼になったらまつりに行こう

夜になったらベッドで寝よう


金貨よふれふれ 静かな夜に

金貨よふれふれ 静かな小屋に



一番星がまたたきすると 金貨が一枚落ちてきた

二番星がまたたきすると 金貨が二枚落ちてきた

三番星がまたたきすると 金貨が三枚落ちてきた


小さなお城のお姫様 星の金貨を窓辺に並べ そこに小さな夜空をつくった


夏がきたなら陽を浴びよう

秋がきたなら実りを祝おう

冬がきたなら暖炉に集おう


金貨よふれふれ 小さな窓に

金貨よふれふれ 小さな夢に

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

星の金貨 Tukuyo @utautubasa

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る