タイトルを付ける。
他の小説投稿サイトにおいてはタイトルは最重要と言えます。大抵の場合、タイトルが一番目につくようなデザインになっていますから。
ですがこのカクヨム……少しサイトの作りが変わっているんですよね。
導線として一番重要になってくるであろうトップページで一番目立っているのは、明らかにキャッチコピーの方だったりします。しかも色付きです。
トップ以外のページでは普通にタイトルが一番目立つ位置に配置されているのですが、トップページはそうなっていない。
勿論、タイトルも掲載されているのですがなんだか文字が小さい……。
まあそうは言ってもやはり重要度が高いのは間違いないのですが、少し自由度が高まっている気はします。
では、どのように付けるのがベストなのか、今のトレンドを分析してみました。
最近、ウェブ小説界隈で人気なのは長文タイトルです。これにはウェブ小説特有の事情もあると思います。
通常の書籍ならば表紙の絵、書籍全体のデザイン、そしてタイトルなどの合わせ技で目を引くように作るわけですが、ウェブ小説ではタイトルだけ(文字だけ)で興味を引いてもらえるようにする必要があります。
それだけ、タイトルだけに責任が重くのしかかっているのです。
それ故、一番最初に目に触れるタイトルには、できる限り情報量を詰め込んで起きたい、ということになる。
特に人気のキーワードをできる限りたくさん入れておきたい。
例えば悪役令嬢とタイトルに入っていれば、悪役令嬢モノを読みたかった人は手にとってくれるかも知れません。
それを突き詰めた結果が、今の長文タイトルのトレンド化なのでしょう。
では逆に、長文タイトルの欠点として考えられることはなんでしょうか?
一番は、名前が長すぎるせいで呼びにくい、覚えづらいということになるでしょうか? 要するに、認知度が高まりづらい。
また、長文だと、短いタイトルに比べ検索性が大きく劣ってしまいます。
例えば、「鬼滅の刃」で検索できるのと、ウェブ小説のトレンドを地で行く長文タイトルとでは検索ボックスに打ち込む面倒さが格段に違って来るのは一目瞭然のことでしょう。
平たく言えば、情報の拡散性で劣る場合がある、ということです。
無職転生、転スラ、このすばなどの超がつくほどのヒットタイトルは、実はそこまでタイトルが長いわけではない――というのはこれが原因になってくるかと思います。
転スラやこのすばの場合は転スラ、このすばという略称が定着したのも大きいですね。
たまにスコッパーと呼ばれる方が掘り起こした隠れた名作タイトルなどがSNS上などで話題になったりします。
最近だと『近畿地方のある場所について』とかでしょうか?
この手の場合も、タイトルが短いことが逆にバズりやすい要素となったりします。
一瞬で覚えられるからですね。
ただコレらはかなりの運だよりになりますし、タイトルで直接検索してもらえるほどの話題を読んだものに限ります。
基本的には人気のキーワードを大量に詰め込んだ長文タイトルのほうが、そのキーワードで検索した時に引っかかりやすくなると思われるからです。
長文タイトル、短文タイトルともに一長一短があるとは思いますが、それらの長所の両立を狙っているのが最近徐々に増え始めている付け方。
短文タイトルに長文のサブタイトルをつける――というスタイルかな、と思われます。
確かに、よく考えられていると思いますし、現状ではこれが最新の一番無難な付け方かなと思います。
ここからは少し違う観点でのタイトルのお話。
かっこいいタイトルをつけたい。味のあるタイトルをつけたい。これは作者なら全員思っていることです。それこそ腕の見せ所。存分にセンスを見せつけてやりましょう。
ですが、ここで一端視点を変えて、読み手側からすると、どのようなタイトルならクリックしてみようと思うのかを考えてみるのも非常に重要です。
難しくは有りません。普段の自分は、大量の情報があふれるこのウェブ上で、どういうものをどういう理由で選択し、クリックしているのか? ということです。
ほとんどの場合「ここに知りたい情報が書いてありそうだから」だと思います。
では、これらのお話をまとめてみたいと思います。
短めのカッコいいこだわりタイトルを付けて検索性をあげつつ、この小説の中には何が書いてあるのかの内容説明を、サブタイトルとして付け加える。
入るなら、人気のキーワードをたくさん入れておくとさらに吉。
という付け方が、現状のウェブ小説のタイトルの付け方としては最適解なのかも知れません。
――などと、いろいろ書いちゃいましたが。
上の方にもある通り、カクヨムのシステムは少し変わっていて、トップページのデザインがタイトルよりキャッチコピーのほうが目立つ仕様になっています。
カクヨムのみで書く場合は、比較的自由につけてみてもいいのでは無いでしょうか?
なぜならば、例えば短文タイトルにしてしまっても、キャッチコピーで内容説明が出来てしまうからですね。
ちなみにこのカクヨマニアも「短文タイトル+サブタイトルで内容説明」というスタイルにしてみました。
カクヨマニアの性質上、内容説明が簡単なのでサブタイトルも短めになっていますが、ご参考になればさいわいです。
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