詩『書く読む』
くずき憂人
『書く読む』
書いて 読んで
何のために 書く読む?
何かで自分を表現したい
その表現で遊びたい
読んでもらうために 書く
読んでもらうために 読む
同志たるクリエイターの輪に入り
一緒に遊んで楽しんで…
向上心が共有される 幸せな切磋琢磨
どうしたら もっと 高みを目指せる?
始まる有意義な時間
繰り返す苦手な コミュ造り
読まれるために コミュ造り
楽しいだけで よかったのに…
褒められたい!認められたい!
足掻いても見向きされず
明日に向き合うこともできず
つい 言葉がこぼれた
「やっぱ向いてないのかな…」
あれ? 何がしたくて書いてたんだっけ?
…………
あぁ そうだった
頭から ちょこっと出てきた人格の糸を
するする引っ張って ディスプレイに詰め込めこんで
そんでもって ちょっとした地震を起こしたい
その衝撃が日本中を真っ二つに裂いて
そうしてできたフォッサマグナの割れ目に
みんなを堕としたかった
あぁ でも きっと
うまくいかないな
本来みんなを堕としたかったはずの
底に
僕はただ1人 うずくまっているんだ
ため息が こだまする
ため息が こだまする
「あーあ もう いいや」
誰にも読まれない
ただ一つのを言葉の糸を
真っ暗の底から上昇気流に乗せよう
運良く 誰か1人にでも届けばいいな
もう褒められなくてもいい
認められなくてもいいや
これが僕のやりたいことだから
それでもいいや
それでもいいはずなのに
そんなときに 差し伸べられる手があれば
きっと また僕は 僕たちは 手を伸ばす
そのとき また 人間らしい欲が湧く
「見て欲しい!聞いて欲しい!読んで欲しい!」
だから 今度こそ
ちゃんと 手を伸ばして
後光が差す 仏様のような手を握り
腰を落として 地に足をつけて
持てる力の精一杯で
今度こそ 確実に あなたを堕としたい
さぁ 手を差し出して?
詩『書く読む』 くずき憂人 @kuzuki_yuto
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