第33話 二つの剣
スサノオノミコトはその光るものを手にし、驚きました。
それは、あまたの大蛇に飲み込まれた剣だったのです。
スサノオノミコトは両手にこの剣と、三種の神器の剣を持ち、 最後の一つのあまたの大蛇と戦い始めました。
一方、 勾玉姫は岩の後ろに隠れてハギノツタマルと戦っていました。
三種の神器の勾玉を光に当て、ハギノツタマルを攻撃します。
トキタマ姫の指示により、 勾玉はハギノツタマルを苦しめます。
しかし、なかなか倒すことができません。
八個の水晶から光が次々に発せられ、マガタマ姫も苦しめられます。
ハギノツタマルの力のある八個の水晶と、マガタマ姫が使う三種の神器の勾玉は、互いに力をぶつけ合い、互角の戦いが続きます。
その頃、 スサノオノミコトは両手に持った剣で、 あまたの大蛇と戦っていました。
しかし、最後に残ったあまたの大蛇の力は強く、なかなか倒すことが出来ません。
トキタマ姫は三種の神器の鏡を太陽の光に当て スサノオノミコトの剣に向けました。
剣は光り輝き、その力はますます強くなりました。
その輝きにあまたの大蛇の目がくらみ、スサノオノミコトは両手の二つの剣で最後のあまたの大蛇を打ち倒しました。
ハギノツタマルは 怒りに震え 、涙を流しながら
「お前たち、私の大事なあまたの大蛇をよくも殺してくれたな! お前たちも村人も、全て私が殺してくれる!」
と叫び、 繋がれている八個の水晶を引きちぎって、 空高く投げ上げ、 呪文を唱えたのでした。
すると、八個の水晶は 、太陽の光を浴びて、トキタマ姫、マガタマ姫、 スサノオノミコト、サザナミ、カゼマルヒコ、ツチマルヒコ、ホシヒト、フジマルヒコの八人に向かって、光が襲ってきたのです。
危険を感じ取ったトキタマ姫は、マガタマ姫に勾玉を空高く投げ上げるように指示しました 。
そして、マガタマ姫は三種の神器の勾玉を空高く投げ上げたのです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます