冒険の爪


 ダンジョン・マスターの死による巨大地震が続く中、俺はシュコニが残したマントと刀を持って迷宮を走っていた。


 揺れる地面に足を取られそうになるが、転んでいる時間は残されていないし、魔物からの不意打ちも受けるわけに行かない。


 シュコニの業火で消耗し、俺のHPは残り1になっていた。


〈……カオス、気持ちを折るなよ。まだ戦いは終わりじゃない。雑草の根は賢いメイドが刈り尽くしてくれたし、迷宮の結界は破られたが——根が腐っても相手は月の神だし、草というのは踏まれても芽を出したがるものだ〉


 “賢いメイド”と褒めるあたりに叡智アクシノの優しさが見える気がする。思えば叡智は最初から「シュコニを仲間にしろ」と俺にオススメしていた。



 地震とシュコニの業火によって、ウユギワ迷宮の25層は様変わりしていた。


 赤い光を出していたコケは激しい炎と崩落で光を失い、薄暗い迷宮は、その中央で燃える雑草の残骸ねっこだけを光源としている。


 雑草が焦げる不快な臭いがする。


 ドーム状の広い室内のうち、階段から見て真向かいにある壁が特に大規模に崩落していて、そこには巨大な穴が出現していた。


 ——鑑定Lv10が予見した通りだ。


 迷宮のモンスターは、冒険者と同様に階段を利用して階層を移動するしかないし、高レベルのモンスターは滅多に浅層へ登ることができない。なぜそうなるのかを俺は知らないが、これは惑星の支配者たるファレシラが敵に強いたルールだと聞いている。


 しかし、このルールには例外があった。


 俺たちが3層で落とし穴にハマり17層まで移動したように、モンスターは罠を経由して階層を移動しても構わない。また、ダンジョンがもし1層しかなければ、どんなレベルのモンスターも入り口から外へ出られるし、こちらの星に飛び出して暴れ回ることができる。


 3層や18層で見た落とし穴は、確実にそれを狙ってダンジョン・マスターが用意していたものだった。


〈——シュコニに根本を切り裂かれ、首吊りの木はワタシの予想通り迷宮の通路の大改装を行った。これが普通の迷宮であれば1回あたりの規模は小さいし、その際に発生する振動も小規模で済むのだが——〉


 急な改変による激しい地震で俺の足元が揺れている。大改装の狙いは、25層から地表へ続く「抜け穴」の確保だ。


 最下層に出現した巨大な穴に多くのモンスターが群がっていた。魔物たちは、名目上は「落とし穴」たる穴に入り、坂を登り、ショートカットで地表を目指していた。叡智の予想では、あの穴はファレシラの像の直下に繋がっている。村の中央にある泉の真下だ。


 このままでは、迷宮から魔物が溢れる暴走状態——ダンジョン・スタンピードが発生する。


 ウユギワ迷宮で最も高レベルの魔物の群れは今も続々と穴を駆け上っていて、最下層にいた魔物どものうち、既に7割近くが抜け穴に入っていた。放っておけば奴らは村を全滅させるだろう。


 しかし、俺ひとりの力ではあの穴を塞げない。穴の手前には「忌々しい敵」がいて、俺が鍛えた〈ひのきのぼう〉を指揮者のように振り回し、魔物たちを地上へ誘導していた——ダンジョン・ボスのミノタウロスだ。


 俺の脳内に叡智の舌打ちが聞こえた。


〈——くそっ。おいカオス、我が眷属たる服屋のパルテ経由の情報を渡す。あいつが怯えながら「鑑定」してくれた——村に最初の魔物が到達し、さっそく村人20人を殺した。その経験値によって首吊りの木が復活しただろう。種だ。あの雑草は13層に種を残していたらしく、その種子が発芽しようとしている!〉

(——はあ!? 「種」ってなんだよ!?)

〈ワタシに言うな、人を殺してるのは〈月〉の連中だ!〉


 聞きたくなかった最悪の神託が下された。それじゃ、なんのためにシュコニは命を……?


 ——予言されていたひとりは死んだ。いや、フェネ婆さんを入れたら2人も死んでしまった。


 死者をこれ以上増やさないために俺ができることは、まずは、先輩冒険者から預かった「宝」を届けることだ。



 ——そう思った瞬間、ムサの倉庫から一匹の子猫が飛び出してきた。



 荒れ狂う三毛猫は父親を振り払って巨大な牛に突撃し、俺は子猫に叫んだ。


「やめろ、ミケ、待て!」

〈——うわ、〈鑑定連打〉しているくせに、あいつワタシの神託を聞いていないぞ!?〉


 怒鳴ったが聞こえていなかった。


 三毛猫は怒りに我を忘れていて、武器もHPも無いのにミノタウロスを殺そうとした。


〈——怪盗術:ダイム・ベット——〉〈——賭けに失敗しました。MPだけを消費——〉

〈——怪盗術:ダイム・ベット——〉〈——賭けに失敗しました。MPだけを消費——〉

〈——怪盗術:ダイム・ベット——〉〈——成功しました——〉


〈——豚氏八極拳・奥義:猛虎もうこ硬爬山こうはざん——〉


 賭けの連打に勝ったミケはミノタウロスの振り下ろした〈ひのきのぼう〉に対し肘打ちを繰り出し、肘は牛の手首に当たった。結果的に棒の直撃をガードしたミケは連続攻撃として牛の腹に掌底を打ち込み、4階建てのビルに相当する牛が、子猫の1打に3メートル近く浮き上がる。


 ミノタウロスは驚愕の表情を浮かべて地面に転がり、数匹の魔物を下敷きにした。ミケは真紅のスカートから豆を数粒取り出して口に放り込んだ。マグじいが作ったMP回復薬だ。子猫は薬を丸呑みしながら追加の怪盗術を使おうとしたが、牛の方が速かった。


〈——司令オーダー:自爆——〉

〈〈 ——願わくば 花の下にて我死なん その如月の望月のころ—— 〉〉


 周辺にいた数十匹のゴブリンが悲痛な奇声を上げて辞世の句を詠み、自分や牛を巻き込んでその身を破裂させた。激しい爆風が発生し、飛び散ったゴブリンの血や骨で三毛猫の体が引き裂かれる。子猫は全身に切り傷を負いながら空中に投げ出され、愛用していた桜色のマントが爆炎で燃え尽きた。


 部下が自爆している間にミノタウロスは体勢を立て直し——俺が作った〈ひのきのぼう〉を得意げに振り上げて、ミケを切り裂こうとする!


〈カオスッ……! マントを装備して自爆しろ!〉

〈——火炎魔術:癇癪玉——〉〈——火炎魔術:癇癪玉——〉

〈——火炎魔術:癇癪玉——〉〈——火炎魔術:癇癪玉——〉

〈——火炎魔術:癇癪玉——〉〈——火炎魔術:癇癪玉——〉


 俺はマントで全身を覆い、自分を巻き込むのを厭わず、広範囲に爆発魔法を乱発した。


 怪我を覚悟の自爆だったが——シュコニが遺した「火鼠の皮衣」は素晴らしかった。


 真紅のマントは火に対し完全な防御力を発揮してくれて、俺は爆風で煽られつつも、無傷でミケの近くまで駆け寄った。


 ——と、ミケの頭に〈ひのきのぼう〉が振り下ろされる。


〈——邪牛じゃぎゅう新陰流しんかげりゅう:飛燕——〉


 視界の端にスキル表示が浮かび、俺は子猫をかばうようにしてミノタウロスの攻撃をもろにくらった。


 ——でも、俺たちは死なない!


 俺が持っているラスト1点の絶対防御ヒットポイントが発動し、俺と、ついでにミケを守ってくれた。転生チート万歳だ。相手がたとえダンジョン・ボスでも、邪神ファレシラがくれたHPは俺たちを完全に防御してくれた!


「——あいつがママを殺した!」


 俺の姿を見るなり、ミケは喉が裂けるような声で怒鳴った。子猫は怒り、犬歯をむき出して——泣いていた。


「パパとおばさんが回復しようとした! 村長が残した薬もたくさんあった! でも、だけど——」

「落ち着け、」

「ママは目を——」

「黙れって!」


〈——火炎魔術:癇癪玉——〉


 俺はミケを押さえつけてシュコニの赤いマントに包み、自分たちの足元に〈癇癪玉〉を使った。自分に〈爆破〉を仕掛けた形だが、シュコニのマントは炎の攻撃を完璧に防御し、俺たちは爆風で上空に飛び上がった。直前まで俺たちがいた場所を牛が振るう〈ひのきのぼう〉がえぐる。


「ミケ、聞け! まだ間に合う! ——〈鑑定〉が助かると言ってる!!」


 空中で怒鳴るとミケは静止して目を見開き、俺はシュコニの形見を三毛猫に押し付けた。


「聞けよ。シュコニが死んでしまった——この赤い刀はシュコニが預かっていたニケの宝で、こっちのマントは“お姉さん”がおまえに遺した形見だ。今すぐ着ろ」

「シュコニが? ママは——」

「いいから早く装備しろよ! そんで〈宝〉でクソ牛を殺せ! ——そうすりゃポコニャさんを治療できるから!」


 ——うまく行くはずだ。ポコニャさんは助かるはずだ。あの人には俺が何年もかけて作り上げたチェイン・メイルがあったし、死神にはありったけの賄賂を渡している!


 着地と同時にミケが火鼠のマントを翻して立ち上がった。頬は涙で濡れてはいたが、右手にはニケの赤い爪があり、子猫がそれを強く握ると頭の中に叡智の〈神託〉が響いた。


〈——ウユギワ村のミケは「冒険の爪」を手に入れました。ここに契約の一部が果たされました。冒険の女神が与えた至宝の正当な持ち主として、真紅の爪に銘を入れてください——〉


「……シュコニが、死んじゃった……?」


 ミケはアクシノを無視してつぶやいたが、叡智は叡智で淡々と通知アナウンスした。


〈確かに銘を聞き留めました——鍛冶の男神アイワンにより、冒険の爪に「霊爪れいそうシュコニ」の銘が刻まれました。アイワンと冒険の女神ニケの名においてこの武器はミケの専用となり、以降、誰にも譲渡できません〉


 赤い爪がミケの手に吸い込まれるように消えた。俺の〈ひのきのぼう〉を持った牛が駆け寄ってきて、4階建ての高みから子猫に〈棒〉を振り下ろす。ミケは咄嗟に左手を上げ、そこから赤い、5本の爪が伸びた。


 子猫の爪と〈ひのきのぼう〉が激突し、それぞれの武器が赤と青のまばゆい光を発する。


 勝利したのはミケだった。牛は〈棒〉を弾き返され、ミノタウロスの手を離れた棒は回転しながら飛んでダンジョンの壁に突き刺さった。


 ミケは驚いて自分の右手を見つめた。赤い爪はミケの手の中に引っ込み、


「……カッシェ、この爪、なに……?」

「これで相手は武器無しだ。とっとと邪神との契約クエストを果たそうぜ?」

「……! ……!! ……にゃ!」


 俺と子猫は、武器を失い愕然とするミノタウロスに反撃した。



  ◇



 ——敏捷ステータスで俺を遥かに上回るミケがミノタウロスに向かって走り出し、俺はその後方についた。


 途中、むすめを追って倉庫を出ようとしていたラヴァナさんを見かけ、その足元の床に、「邪魔」と「退避!」を大きな文字で〈印刷〉する。ヒゲの巨漢は泣き顔で、父ナンダカの腕に掴まれてムサの庫内に引き返した。


 ミケのHPはゼロのままだが、その程度で躊躇するような女に〈冒険の女神〉は加護を与えない。


 ついでに言うと、子猫には火鼠の皮衣があった。


〈——火炎魔術:癇癪玉——〉


 ミケの足元を爆破すると〈鑑定・連打〉経由で俺の行動を神託されていた子猫は軽やかに飛び上がり、爆風を受けながら約20メートル……牛より遥かに高い頭上まで飛んで右腕を伸ばした。ニケからもらった赤い爪が伸び、スキルを発動する。


〈——骸細剣術:霞三段——〉


 右手から伸びた5本の爪はそれぞれ「剣」として判定されたらしい。ミノタウロスは素早く左腕で身を守ったが、そこに5本の爪による3連撃が走った。5×3……一瞬で15本の切り傷が牛の左腕に走る。傷は深く、傷の合間に牛の白い骨が見えた。


 ミノタウロスは苦痛にうめいたが、ミケの爪は切り裂くだけで炎を出すことは無かった。シュコニが雑草を相手に見せた「業火」は、彼女が愉快ゆかいの神に命を捧げて起こした神威の炎だ。ミケに同じ技は使えない。


〈——邪牛じゃぎゅう新陰流しんかげりゅう:無刀取り——〉


 牛は必死に子猫から爪を奪おうとしたが、無意味だった。ミケの爪は冒険と鍛冶の名において専用であり、譲渡できない。


 三毛猫の爪は牛を切り裂くとすぐ体の中に引っ込み、続いて子猫は体術を披露した。


〈——豚氏長拳:烏龍盤打ウーロン・パンダ——〉


 体を大きく回転させながら手刀を繰り出すとミケの両手から再び爪が伸び、両手合わせて10本の爪が駄牛のスネを切り裂いた。


 牛が牛らしい苦悶の声を上げる。


 剣の技と拳の技——剣と拳の2柱の神から加護を受けるミケにとって、剣としても拳としても使える「霊爪シュコニ」は、最適といえる武器だった。


「もうHPが無い! 攻撃を受けるなよ、ミケ!」


 しかしまったく油断はできなかった。HPにかまけて俺とミケはろくな鎧を装備していない。ミケの〈防御〉ステータスは俺より高いため、ゴブリンやスケルトンの攻撃なら耐えるだろうが、せいぜいその程度だ。ボスの攻撃には耐えられない。


 だから、この局面でボスに可能な一番嫌な攻撃は——。


〈——司令オーダー:総攻撃——〉


 牛が吠え、周囲にいた最下層のモンスターが一斉に雄叫びを上げた。〈手出し無用〉を解除された魔獣たちが俺やミケに襲いかかる!


〈おお、予想通りだな。来たぞ我が眷属——おまえのイカれたMPを見せてやれ。詠唱うた叡智ワタシの子よ!〉


 ——しかし、その攻撃は読んでいたぜ馬鹿牛!


「……にゃ。総攻撃を仕掛けても無駄」


 ミケが怪しくボスに笑った。


「……ミケが思うに、キサマらは子猫の幼馴染を本気でキレさせた」

(アクシノ、連打で)

〈……構わんが、MPの残りは意識しろよ?〉


 叡智が警告してきたが、アクシノさんも面白がっているように感じた。


 軽く無詠唱して癇癪玉を破裂させると、ミケはその爆煙に乗って退避し、俺の隣に立った。シュコニが遺した赤いマントで俺を包み込む。火に対してだけ〈絶対防御〉を発揮する火鼠の皮衣に守られた俺は、瞬きするような一瞬のうちに5千MPを消費して〈癇癪玉〉を連打した。


 瞬間、25層は光に包まれた。


 太陽の表面に匹敵する炎が吹き荒れたが、俺とミケだけは——マントに守られた俺たちだけは完全に無傷で済んだ。


 フェネ婆さんの最後の一撃に比肩する火炎が最下層を吹き荒れ、数百体は残っていただろうモンスターたちの絶叫が聞こえてくる。


 ミケが真紅のマントを翻した。迷宮は激しく焼け爛れていて、生き残っているのはオークキングが十数匹とクソ牛だけだ。


 一瞬で大量の手下を失ったミノタウロスは愕然としていて、


「……良い匂いだな、焼き肉野郎?」


 あざ笑ってやると、牛は血管を浮き立たせ大声で吠えた。


 特殊防御に優れたクソ牛は、それでも俺の莫大なMPを前に火傷を負っていて、肩や背中から香ばしい煙を上げていた。その左右を数匹のオークキングが固めていたが、豚どもも良い感じに焼けていて……迷宮の最下層は、焼肉屋のような匂いに包まれていた。


(よし、やるだけはやった……おいアクシノ、これで俺の「攻撃参加」は充分だよね? ミノタウロスと充分戦ったよね? これで邪神との「契約クエスト」は達成だよね……?)


 牛さんを皮肉ってはみたが、俺は両足が震えていた。恐怖とかではなくて、今の爆撃で残りMPが100を切っていた。んで、こういう時に限ってアクシノさんはボクをシカトしやがる。


(答えろよ貧乳!)

〈おい誰が貧乳だ。殺すぞ眷属〉


 胸の話題には返事するのかよ。


 ——それはともかく、俺はもう戦えなかった。ダンジョン・ボスにトドメを刺す役割は、三毛猫と、もうひとりの隠し玉に任せるしかない。


「にゃにゃ? もはや鑑定も終わりですか……?」


 鑑定経由で俺のステータス状況を聞いたのだろう。ミケは小さく頷いて前に出た。教師スキルは解除間際で、体が切れかけの電球のように弱々しく明滅している。


 子猫はシュコニからもらった赤い爪を両手からむき出しながら「にゃるほど?」などとニャーニャーと鳴いた。叡智アクシノが俺のMPが尽きる限界まで最後の助言をしているに違いない。


 ——うまく行くよね? 大丈夫だよな……?


 改めて不安に思っていると視界の端に〈転宅〉のスキル表示があり、待ち望んでいた「隠し玉」の背中が俺の目の前に現れた。


 双子の妹に連れられて現れた男は鬼の形相をしていて、その手には、さっきクソ牛が取り落としたはずの〈棒〉が握られている。


 大剣に匹敵する長さを持った〈棒〉は、SF映画のビームソードのように怒りで白熱していた。


 棒の回収やアニキの移動のために〈転宅〉を連打した怪盗が息子同様MP枯渇で膝を突き、ポケットをまさぐって、マガウルが調合して遺した最後の豆を弱々しく噛む。


「……パパ」


 子猫が鼻声でつぶやき、俺たちパーティの脳内に叡智アクシノの勝ち誇ったアナウンスがあった。



〈——ウユギワ村で随一の大剣使いたるラヴァナが、「ひのきのぼう」を装備しました〉



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