第22話
どうやら、俺が目を覚ますまでにいろいろ起こっていたようだ。
・藍坂乃蒼視点
「どうも。音風ノアです。」
:え
:え
:ノアちゃんが配信した!?
私、音風ノアこと藍坂乃蒼は、めったに使わないYotubeアカウントで配信をしていた。
「今日久々にこのチャンネルを動かしたのは、
あの事件の被害者が、倒れたらしいです」
:あーあのことか
:ノアちゃんも大変だったな
:なんでそれをわざわざ言いに来たの?
「彼には何回も助けてもらいました。
だから、恩返しをしたい。
でも、私の力じゃ彼を助けることができなかった。」
「私は、この件に命懸けで戦います。
だから、、、
しばらく、アイドル活動を、休止します。」
私は、本業であるアイドル活動を休止した。
それによって、当然私に誹謗中傷する人が増えた。
でも、私はそんなことなんてどうでもよかった。
彼は、私よりもたくさん誹謗中傷を受けていた。
まっててね、塁斗。
数日後。
私は、塁斗の兄である暴露マスター、そして弁護士の宮坂さんと話し合いをした。
「塁斗が倒れたと聞きました。原因は何だったんですか?」
すると、暴マスが答えた。
「疲労です。彼は、対応で忙しそうでした。
でも、僕は助けられなかった。」
「それを言うなら私もです。
正直、ライブより彼を優先してあげればよかった。」
「すみません。
今聞くようなことじゃないんですけど。
藍坂さんって、朝霧塁斗さんのことが好きなんですか?」
そう、弁護士の宮坂さんが聞いた。
私は、正直に話すことにした。
「そうです。」
私は彼のことが好きだ。
だから、助けられなかったことに人一倍罪悪感を感じているんだ。
彼は、だれにも優しい。
そして、まだ顔も名前も知らない私にも優しくしてくれた。
彼と出会ったのは、とあるゲーム。
私は、その時アイドル活動で悩んでいたことがあった。
まあ、アイドル警察と呼ばれるようになったきっかけである事件のことだけど。
そのせいで、一瞬自殺も考えた。
で、もう何が正解かわからなくてオンラインゲームをしていた。
初心者プレイヤーの私だから、出会い目的の人、暴言を吐く人がたくさんいた。
でも、そんな中彼が初心者プレイヤーを助けていたんだ。
私もその輪に混ざった。
そして、だんだんと彼と仲良くなった。
だから、私は悩んでいることを打ち明けたんだ。まだその時は名前は明かしていなかったけど。
そしたら、彼は真剣に話を聞いてくれた。
そして、アドバイスもたくさんくれた。
その対応に、どれだけ私が救われたか。
そのままずっと同じ関係が続いて、そろそろ打ち明けないと、と思った。
そうして、私が実はアイドルであることを打ち明けた。
でも、彼は変わらず接してくれた。
その時、画面上の出来事であっても、胸がドキッとした。
今までそんなことなかったのに。
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ラブコメパート。
あと数話でCP3。もう少しお待ちを、、、
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