Chapter 2(ざまぁ)

第9話

朝霧塁斗は、冤罪の疑いが晴れた。


これだけでは終わらないよ??????


「今まで俺のことを犯罪者扱いしたやつ、全員地獄に落とす」


俺は学校に登校した。

みんな申し訳なさそうな、でも自分たちは悪くないと言っているような、そんな視線を俺に向けていた。

むかついたから、こう言ってやった。

「どうしたの?もう遅いよ?」

みんな凍り付いていた。


そして教室に入った。

もうすでに俺以外のみんなが教室にいた。

「「「「「「塁斗、おめでとう!」」」」」」

よかった、がんばって。そう思えた。

「みんな。

 もうわかってるよね。」

そう聞いた。

「わかってるってw」

「だよなw」

「まあ、そろそろね?」

「先生も、本気出すか。」

「まだ出してなかったの???w」

みんなわかってるようだ。

「「「「やり返し、だよね!!」」」」


俺は休み時間に廊下に出た。

やっぱりみんな、黙っている。

前までは、散々俺の悪口を言っていたのに。

でも俺は、惜しみなく「ざまぁ」するわ。

「なんでみんなこっち見て黙ってるんですかぁ????」

「…」

「何か言いたいことがあったら言ってみなよぉ」

「…」

「ないなら、こっちみんなw」

すると、ある生徒が口を開いた。

「ずっと聞いてたけどさぁ、何調子乗ってんの?」

は?

「ただの冤罪だったじゃん。俺たちも被害者じゃん。悪いのはすべて偏向報道してたどこかの雑誌とかメディアとかだよね?」

呆れたわ。

「逆に私たちに攻撃するとか、ないわーww」

ほかの人たちも、そうだそうだと言っている。

はぁ。こういうやつは、わからせないとだめなのかなぁ。

「君たちがどう思ってるのかは知らないよ。でも、今のは録画しといたからね♡」

「「「「は?」」」」

俺はそう告げて、みんなが困惑する中、外へと逃げた。

俺は、嫌がらせを受ける前までよく座っていたベンチに腰を掛けた。

「「はぁ、、、」」

おっと、一人先客がいたのか。

「あ、すみません、、、」

そういったのは、同級生でC組の山下華途だった。

彼は、俺のことをけなしたり袋叩きにしない。

なぜなら、俺が嫌がらせを受ける時期より少し早い時期に、いじめにあっていたからだ。

容姿や、性格で標的になったのだろう。

そんな彼とは、なんかうまくやっていけそうな気がする。

「はじめまして。」

そう声をかけた。

「は、はじめまして、、、」

彼は、俺に少しおびえているようだ。

「大丈夫、俺は君をいじめたりしない。俺も、おんなじ目にあっていたからね。」

そこから、偶然趣味が合い、俺と山下は友達になった。

「あ、山下。」

「なに?」

「いじめを受けてても、あきらめるなよ。今日友達になったばかりだけど俺はお前を応援してる。いじめから脱出して、おれといっしょに「ざまぁ」しような!」

そう言って、俺は去っていった。


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ざまぁパートです。

次話から、塁斗は無双します。

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