第18話 カメに関するエッセイ
【序文】
俺はまた人を不快にさせてしまった。傷付けてしまった。ごめんなさい
俺は言っていいことと悪いことの区別が付かない。また大切な人を無自覚に傷つけた。
俺は本当にだめな人間だ。俺は自分に失望している。
何回同じ失敗を繰り返せば学習するのか。
反省しても直らない自分が嫌になる。
俺は馬鹿だ。
◆
【本文】
俺は窓を開けて、木々の葉っぱをずっと眺めていた。緑の葉っぱが俺のアパートから見えている。葉っぱも生きている。時折、葉っぱが風で揺れる。俺は生きてない。
亀の水槽を丁寧に洗った。4年前にペットショップで亀を購入した時は500円玉くらいの大きさだったが、今では俺の手の平よりもデカく成長した。
ちなみに俺が飼っている亀は「クサガメ」という種類なのだが、クサガメという名前の由来は「臭いから」らしい。少しびっくりした。
たしかに、クサガメの水槽はすぐに臭くなる。だから、こまめに洗ってあげる必要がある。
俺はいつも、風呂場で亀の水槽を洗う。水槽の中の小さな石や大きな石を丁寧に洗う。亀の甲羅は歯ブラシで綺麗に磨く。
クサガメにも個体差があるらしい。緑っぽい甲羅を持つ亀もいれば、黒っぽい甲羅を持つ亀もいる。うちのカメは黒い甲羅だ。
俺がアパートで飼っているカメです。俺の相棒です。この4年間、俺といつも一緒にいてくれました。
そういえば、クソガキの頃ポケモンをやった時に俺は真っ先にゼニガメを選びました。当時からカメは好きだった。初代のポケモンではカメックスが1番好き。見た目も好きだし、単純にめっちゃ強いのが好き。
うちのカメはめっちゃ黒化してるから、オスなのだと思う。クサガメはメスよりオスの方が甲羅が黒くなるらしい。
ちなみにクサガメの一般的な寿命は30〜40年と言われている。
かりに40年生きるとしたら、俺はカメを看取る時に60代を超えてます……!
でも、このカメは俺の家族だから、自分の息子みたいに思っている。息子の成長を最後まで見届けたい。
ペットって呼び方があまり好きではない。俺が4年前にペットショップで一目惚れして購入した時点で、うちのカメは俺の家族だ。俺の息子だ。
ちなみに、クサガメは、カメ初心者でも飼育しやすいカメだと言われている。カメの飼育の入門みたいに言われてる。
俺はそういうのは関係なくて、単純にペットショップで赤ちゃんだったカメを見て、あまりにも可愛くて一目惚れしたから買ったのだ。
元々俺が爬虫類が好きだったっていうのもあるけど、赤ちゃんの頃のクサガメの可愛さって言ったら、ほんとにやばかった。めっちゃ可愛かった。今も可愛いけど。
爬虫類の中では、たぶんクサガメが1番飼育の難易度は低いと思います。
爬虫類は繊細な性格の子が多い。例えばカメレオンとかは飼育がめっちゃ難しいと聞く。
俺はエボシカメレオンを飼ってみたかった時期があるのだが、あまりにも飼育が難しそうな動物だから、やめた。
爬虫類を色々飼育してるユーチューバーはよく見かけるけど、カメレオンを飼っている人はかなり少ない。
爬虫類は、飼い主に懐く動物ではありません。
犬や猫みたいなスキンシップを期待してる人にとっては、爬虫類は向いてません。
でも、人間に絶対に懐かない所が爬虫類の1番の魅力でもあると思う。なんか可愛いんだよな。
爬虫類の、そっけない感じが可愛いんだ。
爬虫類は好き嫌いが分かれる動物だと思うけど、俺は大好きです。性格がめっちゃ可愛い。
続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます