諦めよう
無理だ、諦めよう
この人数の化け物に敵うわけがない。ヘタしたら自分も巻き込まれてしまう。
そう思ったあなたは助けることを諦めた。二人でやられるより、一人でも助かった方がいい。そう言い聞かせてあなたは門の外に出た。
「助けて! 助けてよ!」
鉄格子の向こうであなたに助けを求めている。化け物はその人に覆い被さるように群がった。
「助けて……助…け…」
もう、あなたに助けを求める声は聞こえない。化け物たちは満足したように散らばっていく。
あなたは家に帰った。遊園地での出来事は悪い夢だ。あなたはそう言い聞かせた。
あなたは夢を見た。
助けて……助けて……
あなたに助けを求める声が聞こえる。
助けて……助けて……
悪夢にうなされてあなたは目を覚ました。
助けて……助けて……
夢から覚めたはずなのに、まだ声が聞こえる。
あなたの後ろから聞こえてくる。
助けて……助けて……
★ END 見捨てないで…… ★
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます