最後はジェットコースター(観)

拾う

 最後はジェットコースターだね。現代のジェットコースターと比べるとスケールは小さいけど、楽しそうだよ。


 さあ、行こう。


 結構並んでいるね。なにを話そうか? しりとり? 恋バナ? それとも怪談でも話す?


 怪談と言えば今この状況も怖い話になるかな?過去に来たなんて不思議だろう?

 ははは、でも全然怖くないね。むしろ楽しい話だよ。


 おっと、話しているうちに順番が来たみたいだね。さあ、乗ろうか。


 ほら、出発のベルが鳴ったよ。心の準備はいいかな?



 ◇ ◇ ◇



 コースターはゆっくりと上昇していく。頂上に着くと急降下した。あなたの周りから悲鳴が上がった。恐怖の悲鳴ではない。驚喜の悲鳴だ。


 その時、あなたの拾ったピカピカ光る謎のものが激しく光った。


 ジェットコースターがピタリと止まった。悲鳴を上げている人も、嬉しそうな表情で固まっている。他のアトラクションも、お客もスタッフも止まっている。あなたたち以外の時間が止まっているようだ。


 急に空が明るくなった。巨大な宇宙船が空に現れた。銀色の服を着た人間そっくりの人物が顔を出した。


「こらー!! 勝手に時間移動をするな!!」


 その変な人物にあなたたちは怒鳴られた。再び空が明るく光り輝き、気が付くとあなたは自分の部屋で寝ていた。


 あわててあなたは一緒に遊園地に行った人物に電話をかけた。その人も自宅に戻っていた。あなたは時計を見て驚いた。あなたが出かける前の時間に戻っている。


 あなたは不思議に思いながらも、急に眠気が襲いそのまま眠った。



 ★ END なにもなかった、いいね? ★

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る