第26話千鳥お嬢さまは志麻と付き合う事を祝福される
わたくしと志麻は1階に戻り、皆さんに志麻と付き合う事を報告します。
「お、やなぎっちとしまっちが戻ってきたっす。愛の告白は終わりましたか?」
「なの、そういう事は言わないの」
「千音さん別に構いませんよ、実際に志麻に告白をしてきましたから」
「そうなんだそれなら大丈夫……って本当!?」
「ちねっち、それはお約束すぎっすよ」
「だって、本当に告白をするなんて思ってなかたから」
「誕生日に自分の部屋で2人きりなるなんて、それしかないっすよ」
なのさんがわたくしと志麻の約束を知っているはずはないのですが、なのさんは
このように鋭いどころがありますね。
「実は志麻が以前から何度もしつこく告白をしていますから
わたくしの誕生日までにデレさせたらお付き合いすると約束をしました」
「やなぎっちはしまっちにすでにデレデレどころが、トロトロだったので付き合うが初めから確定じゃないっすか」
なのさんがまた鋭い事をいいますが、まさにその通りです。
ただ、デレデレの上がトロトロなのが正しいのかはわかりませんが。
「ちーちゃんは素直にじゃないから、ぼくに告白するきっかけが欲しかっただけだよ」
「やなぎっちはツンデレというより、単に素直じゃないだけっすからね」
「千鳥ちゃんのそいうところが、わたしも好きです」
「やっと千鳥ちゃんも素直になったのね。今夜はお赤飯に変更かな」
「えーと、柳さん、大野さん、おめでとう」
千音さん以外はわたくしをからかいますが、千音さん以外は皆さんわかっていたのですね。
「志麻との関係が変わるのが怖かったから告白は受け入れられなかったです」
「幼馴染から恋人になるってそういうものっすか?」
「ぼくはそうでもなかったけど、ちーちゃんはあれこれ考えるタイプだからね」
「志麻はわたくしの胸が目当てだからです」
「それは否定でしないけど、ぼくは前からちーちゃんはかわいいし女の子として好きだったよ」
「なっ……」
志麻がまた不意を突きますが、志麻のこういう所がやはり好きです。
「やなぎっち、顔が真っ赤っす」
「皆さんの前でこんな事言われたらはずかしいです」
「ぼくは思っている事を言っただけだけどね」
「しまっちは、やなぎっちキラーっすね」
「伊達に生まれからずっと一緒に居ないからね」
志麻が言うとおり、わたくしは志麻に弱いです。
志麻に負けないようにツンツンしてい強がりますが、それでも志麻には勝てないのです。
「ところで、やなぎっちはしまっちのどこが好きなんすか?」
なのさんが聞いてきましたので
「志麻は外見がわたくしの好みのど真ん中ですが、わたくしを好きでいる事が一番好きです」
と答えました。
「ああ、もう、のろけっすか」
「のろけですね」
「もうのろけなんて、さすが17年も一緒にいるだけあるわね」
「これがのろけなんだ……」
皆さんのろけとといいますが、わたくしは素直な気持ちを言っただけです。
「ぼくもちーちゃんのこいう所が好きだよ」
「志麻に言わると恥ずかしいです」
「そうかな。ぼくは常に素直な気持ちを言ってるまでだよ」
「わたくしもですよ」
「ちーちゃんが素直になんて、本当にかわいいな」
「志麻もかわいいですよ」
わたくしと志麻のやり取りをみてなのさんが
「ああ、もう、2人とも付き合えちゃえよっす!」
といいますが、すかさず千音さんが
「いや、もう付き合ってるから」
とツッコミを入れました。
「ちねっち、いいツッコミっす」
「よくわからないけど、なんか褒めれてる気がするからありがとう」
「みなさんのコントはこれまでして、そろそろお開きですね」
ほだかがこう言いますが、時間も気づいたら15時なのでお開きの時間です。
「もうこんな時間っすか。今日は美味しい物を食べれて、しまっちとやなぎっちが付き合っていい日だったっす」
「柳さんの誕生日が抜けてるよ」
「それももちろん込みっす」
「そうれならいいけど。柳さん、誕生日と大野さんとお付き合いできておめでとございます」
「千音さん、ありがとございます」
「千音ちゃん、ありがとう」
「明日から皆にあれこれ言われるけど、2人なら平気だと思う」
千音さんが言うとおり、明日から皆さんに色々言われと思いますが
多分、祝福の方が多いと思いますし、皆さんはわたくしと志麻が百合カップルと
思っていましたから、今まで特に変わらないと思ってはいます。
「それでは、わたしとちねっちは失礼するっす」
「柳さん、お邪魔しました」
「なのさんと千音さんがいらしてくれてうれしかったです」
「また来年……いえ、来年と言わずにずっと呼んでほしいっす」
「わしたしも、出来るだけ呼んで欲しいかな」
「ええ、可能か限りお呼びしますよ」
「ありがとうっす。それではまた明日っす」
「また明日学校で」
なのさんと千音さんがお帰りになりましたが、ダイニングに戻ると
キッチンで梨子さんが料理をしはじめました。
「梨子さん、何を作っているのですか?」
「お赤飯よ。小豆ともち米が丁度あったからね♪」
梨子さんは今夜は赤飯と言っていましたが、まさか本当に作るとは思いもしませんでした。
でも、本日はわたくしの誕生日であり、志麻と恋人になった日ですからお祝いに赤飯も悪くはないと思ったのでありました。
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