第4話 カスタマイズと近接武器選び
カレーを食ったあと、俺は試し打ちをすることに決めた。今の時刻は昼頃。近くの木に照準を合わせ、トリガーに指をかけたところで、ラーシアから忠告された。
(注意:銃声により、魔物が近づいてくる可能性があります。サプレッサーをつけ、銃声を抑制すべきだと考えます。)
「…たしかに。あの猪も銃声がしたあとすぐに来たからな…サプレッサーつけるか。」
てなわけで、サプレッサーを召喚して、逆ネジに回して取り付けた。
当然、P90とFiveseveN両方にである。
マガジンは装填してあるので、あとは、コッキングする。木に照準を合わせると同時に前傾姿勢で、足は肩幅に開く。セレクターはせっかくなので、フルオートだ。トリガーに指をかけて、引く。
パシュシュシュ!
数発のバースト射撃をしてみた感想は、音はまだ大きいが、かなり抑えられている。あとは、イヤーマフがいるな。召喚して頭に装着する。次はFiveseveNだ。こっちも同じように構えて、撃つ。
パシュッ!パシュッ!
音が抑えられていて、耳がキーンとなることもない。非常にいい。そういえば、ステータスが上がっていた。あれはなにか意味があるのだろうか?異世界の要素は神様に聞くのが一番いい。
「ラーシア。ステータスが上がるとなにか変化があるのか?」
(そのとおりです。簡単に言うと、身体能力が向上します。具体的にいうと、
HPが貴方の命です。この数値が0になると死亡します。中には、不死身の特性を持った魔物や人間がいます。この数値は、全身の能力を向上させます。
MPは魔力です。魔法を使用するときに用います。この数値が大きければ大きいほど、より多くの魔法を行使できます。この数値が0になると、目眩、頭痛、吐き気などの体調不良を起こします。
攻撃は、貴方の物理的な膂力を表します。
この数値が高ければ高いほど、貴方の攻撃は重くなります。
防御は、貴方の物理的な防御力を表します。
この数値が高ければ高いほど、物理攻撃により長く耐えることができます。また、毒、しびれ、火傷、凍傷などの状態異常を引き起こしにくくなります。
魔攻は、魔法の威力を表します。この数値が高ければ高いほど、MPを多く消費します。
魔防は、魔法の防御力を表します。この数値が高ければ高いほど、魔法に対する防御力が高くなります。また、結界魔法や、一部の魔法は、この数値に影響されます。)
「なるほど、情報量が多いがわかった。ところで、俺はこの前、スキル【気配察知】を手に入れたよな?スキルってあとから手に入るのか?」
(はい。スキルには先天的なものと、後天的なものがあります。先天的なスキルには、後天的なものに比べて、より強力なものが多いです。ちなみに貴方の最初のスキルは両方とも先天的スキルで、その中でもトップクラスに強力です。)
「まあ、なんとなくそんな気はしてたが、トップクラスに強力だとは思わなかったな。スキルが後から手に入るなら、剣術のスキルも後から手に入るのか?」
(はい。後天的スキルには、訓練で獲得できるもの、特殊な条件をクリアすると入手できるものなど、差はありますが、スキルを入手することは可能です。)
「じゃあ、近接武器でも召喚するか。何がいいかな…せっかくだし、なんか軍のトップが身につけているような、武器がいいな。これにしよ。」
てことで、元帥刀と呼ばれる、旧日本軍の30人の元帥の称号を持った人物に贈られた軍刀を召喚した。
刀身は小烏丸と呼ばれる刀を模したもので、
外装は衛府太刀拵え、何故かはわからないが、鞘が金梨子地鞘となっていた。
めちゃめちゃかっこいい。
鞘から抜いて構える。
正直言って構えなんて剣道やってたわけでもないので知らないが、それっぽくやる。
そして、上から下に振り下ろす。
ブンッ!
振ってみてわかるが、以外に重い。
これからは刀を自分の身体の用に操るために、基礎トレーニングと素振りをしっかり続けることにした。
現在の時刻はおそらく3時頃。
ここから、6時くらいまで刀を振り続ける。
ブンッ!
ブンッ!
ブンッ!
ブンッ!
ブンッ!
ブンッ!
︙
︙
︙
ブンッ!
「はあはあ、や…やっと…1000回、素振りし終えた…」
約3時間で素振りを1000回する。
始めたときからそう決めて素振りをしていたが、めちゃくちゃしんどい。
もう二度とやりたくないくらいしんどい、が、ここで諦めては、生き延びてあいつらに復讐できないため、毎日続ける。
もう日も沈みかけている。
昼とおなじたが、海自カレーを召喚。全部食べきってから寝る。こうして、俺の異世界生活2日目は終わった。
一一一一一一一一一一
「ふわぁぁぁ…」
朝から間抜けなあくびをしながら起床する。
時刻はおそらく7時台。ちょうどいい時間だ。ちなみに、太陽をみて、時間を予測するのは特技だったりする。
まずすることは、基礎トレーニングだ。
腕立て伏せ、腹筋などを3時間は繰り返す。
休憩も当然入るが。
そんなこんなで今は10時台。この森にずっといるのも嫌なので、街を目指すことにする。
何でも知ってる有能なラーシアに聞いて見る。
「ラーシア。この森を出るにはどうすればいい?」
(そのためには、森の中心へ向かってください。伝承では、この森の中心にあると言われているダンジョンを踏破すると、森の外へ出られるらしいです。)
正直、信憑性にかけるが、行動するしかないので中心部への道案内をラーシアにしてもらいながら歩き出す。
当然、魔物対策で武器は一通り装備している。
右太ももに、FiveseveN
左腰に元帥刀
そして、P90を手に持って警戒のために【気配察知】を使ってまで森の中心を目指す。
これだけしないと、この森を抜けられなさそうな気がするので仕方ない。
1時間ほど歩いているが、出現する魔物は兎ばかりで、あまり面白みがない。
ちなみに、P90をフルオートで撃ってもいいが、弾の無駄なので、セミオートで撃っている。
ボーっとしながら歩いていると、一つの赤い点が気配察知に映り込む。と同時に、P90を赤い点がいる方向に向ける。
5分くらい待つと、眼前の木からとんでもない魔物が出てきた。それは、
―4〜5mはある、赤い大熊だった。
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お読みいただきありがとうございます
学業により、更新が滞ってしまいました。
申し訳ありません
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