ピース1


異世界ビル3F集会室


ガチャリと扉の音とともに


お待たせしました、と2人の女性を連れて部屋へと入ってくるレイア


あ!ママさん、と入ってきた人物を見つけ声をかけるサツキに、

元気になってよかったと嬉しそうにほほ笑むのは

渡良瀬にママと呼ばれる人物


なんじゃい、わしらが最後かい、と不満そうな声とは裏腹に

楽しそうな声は、婆さんと呼ばれる人物


部屋の中央には冬になれば炬燵になる大きなテーブルがあり、

すでにユカリ、アリス、サツキが座っていた


その奥にある遊戯場のような玩具が沢山置いてある所には

アカリが何やらお絵描きをしており、その隣には絵をじっと見つめる

猫の吉田さん(さん、まで名前)が居た

安全の為か床一面絨毯のその部屋は、住人が気ままに集える

憩いの場としてや、相談、会議などが出来るように作られた集会室であった


クッションに座る入ってきた3人。

入れ替わりに、ユカリ達が席を立ちキッチンへ向かう


お酒もありますし、他の飲み物もまだ冷蔵庫にありますのでと言うユカリと、

食べ物も、とアリスとサツキも料理やお菓子を持って戻ってくる

アカリはどうやら大作を描いているようでユカリの呼びかけにも

いそがちぃーと誰かの真似だろうか、まったく困ったわ的な雰囲気で答え

お絵描きに没頭するようだ

それを見て全員が和やかになった所でレイアが2人を紹介する


こちらが、と紹介しようとしたところで

わしは婆さんでいいわい、私もママでいいわと言う2人に、

ならばとユカリ、アリス、サツキと自己紹介した所で

アカリ!と元気よく手を挙げて、こっちは、なーと猫を指さして言う。

なー?と猫の名前を知らない面々は首を傾けるが

にゃーが、なーになっただけだが、

名前は吉田さん、と渡良瀬が名前を付けた事を説明するユカリ。

色々な言い方に少し困惑気味なママ。

なるほど、と名前を付けたのが渡良瀬と聞き、

小さい頃からかわっとらんのー、と呆れかえる婆さん


その間も手を動かし全員に食べ物や飲み物が行渡ったの見計らい

では女子会を始めましょう、とレイアの合図で宴がはじまる

わしは女子に入るのかのー、と婆さんの疑問と共に・・










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