騎士団奮闘編
第1話 突然の出会い?
黄昏騎士団
とある王国に拠点を持つ騎士団で他種族のメンバーで構成されている
ドワーフの戦士 アーノルド
獣人の武闘家レックス
エルフの魔法使いマリエル
ホビットの薬士ムウ
時々手伝いをしてくれる
人間の忍びレイロウ
そしてそんな多種多様のメンバーをまとめているのが若干24歳の人間である団長リンダルト
その実力は未知数でアーノルドとレックスの2人がかりでも勝つ事が出来ないらしい
彼等は王国直属では無く仕事があれば何処へでも駆けつけて活躍するのだ
ある日仕事を終えた彼等は酒場に向かっていた
行きつけの店で仕事の疲れを癒すメンバーの元へ国王から手紙が届いた
「僕宛みたいだな…どれどれ内容はっと」
手紙を読んだリンダルトは少し戸惑いの表情を見せた
「こんなの俺を指名しなくても…」
「どうしたのよリンダ〜私にも見せてよ」
「別に良いけどその呼び方やめてくれないか?女みたいで嫌なんだよ」
そう言われたエルフのマリエルは不満げな顔をした
「え〜!良いじゃん可愛いんだし」
「男が可愛いと言われて喜ぶと思ってんのか?」
「まぁまぁ2人とも落ち着いて!どうやら団長宛だけどこれって騎士団みんなが行っても良さそうだよ?」
「何?」
リンダルトは手紙を読み返すと確かに彼1人を指名しているわけでは無さそうだ
「面白そうだから全員で行こうぜ」
「おお!そうしようぜ!」
「おいおい!勝手に話を進めるんじゃ無い!」
「じゃあ団長がどうするか決めてよ」
「え?わかったよ」
リンダルトはしばらく考えたのち全員でおもむく事にした
「明日は早いからな!みんな寝坊しないように酒は控えろよ?特にアーノルドとレックスはな!」
「ええーーーっ!そりゃ無いぜ!」
アーノルドとレックスが口を揃えて声を上げた
「寝坊した奴は置いて行くからそのつもりでな」
「はーい…」
○○○○○○○
翌朝、黄昏騎士団のメンバーは全員揃って国王の元へと来ていた
「我々に直々にお話とは何でしょうか?」
「やはりあの内容だと全員来てくれたようだな…助かるぞ」
国王は咳払いを1つ
「実はある人物の仕事を手伝って欲しいのだ…他の騎士団ではどうしようも無くてな…その点お前達なら実力も申し分無い…どうだ?」
「引き受けても良いのですが仕事の内容を聞かない事には何とも…」
「では依頼者自身に説明してもらう事にしよう…さあこちらへ」
その場に現れたのは龍人族の男だった
「この方は…」
国王が紹介しようとすると
「ナーガじゃ無いか!依頼者ってお前だったのか?」
エルフのマリエルが声を上げた
どうやら知り合いらしい
「マリエルか…相変わらず騒がしい女だ」
「私も居るよナーガ…久しぶりだね」
どうやらホビットのムウも知り合いらしい
「お前は相変わらず小さいな…少しは背は伸びたのか?」
「大きなお世話だよ!相変わらず嫌味な奴〜」
ナーガと呼ばれた男は2m近い身長の大男だった
「うちのメンバーが済まない…僕は団長のリンダルトだ。宜しく頼む」
「ほお…団長はマトモな人物のようだな…よくこんなクセの強いメンバーをまとめられるものだ」
「それって褒められてるのか?」
「ナーガにしては褒めてる方だぞ」
「そ…そうなのか(-_-)」
☆☆☆☆☆☆
場所を騎士団の宿舎に移して話を続けた
「ではドラゴン討伐の手伝いをして欲しいと言う事で内容は良いんだな?」
「ああ…輸送用のドラゴンが突然暴れ出して困っていてね…」
「普段は大人しいのか?」
「輸送を生業としているドラゴンだからな…原因が判明すれば良いのだが…」
こうして龍人族のナーガを加えた黄昏騎士団のメンバーはドラゴン討伐に向かうのだった
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