無名ネット小説家「未完の悪魔の日記」
田山 凪
なんで小説を書くのか
これはあくまで無名ネット小説家未完の悪魔「田山凪」がだらだらと愚痴のように語るだけの平凡な日記。何か得られるとか正しいとか間違いとか、そういったことを考える人はいますぐランキング上位の作品を見ることをおすすめします。
ふとした時になんで小説を書いてるのかと疑問に感じた。
だけど、これと言った大層な理由もなく子どものころに見た作品の影響だろうってことがわかった。ただ、見ているだけでは満足できなくて今は自分から書く側に回った。
小説というものは今では少し硬派な娯楽になっていて、知恵を得るきっかけになるとさえ考える人もいる。それはそうなのだろうけど個人的にそこまで小説というもののハードル上げる必要があるのかなと感じる。
アカデミックな学問は正しさを証明することで世界や国の発展に大きく貢献する。
開発されたものや新しく発見したものは、結果的に国民一人一人に影響をもたらすけど、基本的にはマクロな影響力が深部まで伝わっているんじゃないかなと思う。
小説は芸術分野に組み込まれるけども、芸術はもっとミクロなもので個人を対象に影響を与える。それは町の人たちを楽しませるためでも、同じ境遇のまだ見たことない人たちでも、家族や兄弟に伝えるものでもいい。それくらい近くにあって、だからこそ深く刺さるんじゃないかと思える。
知識や経験がある以上、創作は何かそれらに影響され作られる。これは回避できないもので、音楽だろうとイラストだろうと漫画だろうと小説だろうと、全創作者がもっている呪いみたいなもの。
ただ、逆にまったく今までなかった新しいものを受け入れる体勢がどれだけ個人にあるか。それは未知数で時代の流れと共に変化するため予測することは難しい。
同時に、「そうだ、新しいものを作って世に出してみよう」というフットワークの軽さが既存の類似品を作る時にも役に立つかもしれない。
小説を書くからには出版を目的とする人が多い。自分も同じで紙媒体による出版を目的としている。それは一つのゴールで大きな目的の途中経過に過ぎないわけだけども、どこかにいったん落ち着けるポイント用意することもまた、続けていくためには必要なこと。
ただ、出版や小説家として名前を挙げて、いろんな本を売りたいというのならそれは芸術ではなくビジネスになる。当然、人に見られる以上、読者がどう受け取るかを想定すべきなのだけど、各々が思い描く理想像があったとしてそれはビジネス的に本が売れることなのか、少数でもいいから自分の本に価値を感じてほしいことなのかで活動の仕方は変化する。
自分としては現状たくさん本を売りたいという考えはなくて、とりあえず世に出て値段がついて、自分が作ったものにお金を払ってくれる人がいるという状態が目的。
別にそれはほかの分野でもいいのかもしれないけど、自分としては本のほうがいいというだけ。
小説はあまりにも手軽に始めることができる。字をかけるなら子どもでも、スマホやパソコンがあるならネットに投稿もできる。小説家になる時期に下限も上限もない。
「おらおらでひとりいぐも」の著者、若竹千佐子さんは63歳から。
「精霊の守り人」の著者、上橋菜穂子さんは27歳から。
「火花」の著者、芸人の又吉直樹さんは35歳から。
間違っていたらすみません。
このように何歳からでも始められる。これはあらゆる創作物の中でも圧倒的なアドバンテージもある。イラストは時代と共に絵の流行に変化があり、音楽も流行り廃りからは逃れられない。
小説も流行り廃りはあるものの、ジャンルやレーベルなどで年齢層、好みが変化しているため、「自分はファンタジーしか書かない!」「SFが最強」「歴史ものに勝るものはない」という頑固さをもっていてもそれぞれが機能している。
電車で通学通勤中に、隣に座っている人がおもむろに取り出した本。高齢の方は歴史、若い人はラノベのファンタジー、ヤマトやウルトラマンなどにはまっていたオタクの方はSF。みたいな感じで本当に分かれている。
こういったカクヨムなどの小説投稿サイトにおいては、自分の好きなジャンルや話を押し進めていくのはどちらかといえば不利になることが多い。
それは、こういったサイトではアニメ化した作品やコミカライズされた作品が強く推される。そもそもラノベ系という土俵なのでそこで戦えるように刃を研いでいくしかない。
自分自身好き勝手に作ってる作品はあまり読まれてない。ランキング上位の方々と比べるとPVも応援もフォローも微々たるもの。だけど、実際に読まれてそこにコメントがついたり★がつくということは、少なくとも好き勝手でも続けていれば一定の評価は得られる可能性が高いということでもある。
仮に、あなたの作品が世の中の100万人に確実に刺さる作品だとして、日本人口1億2000万、さらにそこから年齢を絞っていくと仮に2000万人が対象の年齢層だとして、それを見つけてもらうためにTwitterもといXで1万人のフォロワーがいたとして、その1万人にあなたの作品が刺さる人が一人も混じってない可能性もある。
場合によってはこれくらい刺さる読者に出会える可能性は少ない。
だけど、現実は意外とそこまで可能性は低くなくて、自分みたいな無名ネット小説家の好き勝手な作品でさえ、フォローが9なんてついたりする。ありがいと同時にわざわざ上位の作品ではなく、勢いで思いついた作品をなんとか仕上げている未完成品に時間を使ってくれていることに申し訳なさも感じている。
流行りのテーマを扱い、自身の気持ちや思想を排除して、徹底的に大勢に刺さる要素を詰め込めば、好き勝手に作るよりもランキング上位を目指せる可能性もある。だけど、それを最後まで完結させられる気力があるかどうかが問題。
自分はいまはまだ流行りのテーマや要素やタイトルをつけて完結させられるほど、賢く立ち回れるタイプではないため、好きなものを書きながら足掻いている。
いや、本当にコンスタントに流行りを考えながらテーマとかタイトルをつけられる人はすごいんです。今の自分にはまだ真似できない。
まだ、真似できないだけで経験値を積めば可能性はあると思うので、まだもう少し足掻いてみようかと思うそんな感じのだらだら日記でした。
無名ネット小説家「未完の悪魔の日記」 田山 凪 @RuNext
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