愛する彼へ。

夜倉瑠輝

クラスの反応。

「本日は、転校生が来てくれています。温かく迎え入れて上げてください。」


そう生徒に告げる先生の声を聞き、僕は教室へと入った。初めての景色、初対面の...、クラスメイト達。


「自己紹介をお願いします。」


「あ、はい。戸琵(とび )帝(みかど)と言います。出身は、福島です。でも、方言とかを喋る感じでは無いので、そこは知ってて貰えると助かります。」


自分がクラスメイトとなる人達に向けてそう告げた時、皆が静かに俺の方をじっと見ていた。と、思っていた次の瞬間、教室内がいきなり騒がしくなった、、。


「静かに、これからHRですので話はその後にしてください。戸琵さんは空いている席にお願いします。」


と、俺は席に向かった。この容姿が問題なのだろうか...。少しの興味本意で銀髪にした。


それが、転校初日に響くとは考えていなかった。都会だからと、どうにでもなるのではないかと...そんな風に。

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