迫害
異端判決を受けた四人は、町を歩いていると、時々、芝草兵士が追いかけて来るようになった。
異端者を取り締まっているあの芝草兵士たちはいったい何者なんだろうか。
四人は芝草兵士と戦いながら、逃亡をつづけた。
ちょろちょろ動く芝草兵士を魔術で倒しながら、逃避行はつづく。
町を歩いていて見かけた人たちが、ベイケたち四人を連れ戻すために異端討伐隊が追ってきていると話していた。四人は焦って、歩く足がちょっと速くなった。
いずれ、異端討伐隊と戦うことになるのだろう。
町を歩いていると芝草人形に襲われ、ベイケが毒魔術で先制攻撃して倒した。芝草人形はベイケたち四人が異端であるため、襲って来る。
ミシアが杖の斬撃(物理魔術)で芝草人形を斬り倒す。
ミシアは次々と芝草人形を斬り倒す。どんどん芝草人形を斬り倒す。とにかく芝草人形を斬り倒す。ミシアの動きが少しずつ速くなってきている。ミシアが自分の身体を魔力で素早く動かすことができるようになってきたのだ。
ミシアがどんどん芝草人形を斬り倒す。
ベイケが毒魔術で芝草人形を倒す。
芝草人形は町の中で次々と追ってきて、ベイケたち四人に襲いかかる。四人はそれを魔術で次々と撃退する。魔術を見たことのない町の住民は、ベイケたちの魔術による戦闘を観戦して楽しんでいる。しかし、四人にとっては命を落としかねない危険な状況であり、とにかく芝草人形を倒すしかなかった。
この人類に異端判決をくだす芝草人形と戦うしかなかった。
芝草人形は強い。次々と襲ってくる。
芝草人形はよく燃えそうだ。だから、火炎魔術を使えば、楽に倒せるのかもしれない。しかし、四人の中に火炎魔術の使い手はいない。だから、毒魔術、斬撃魔術、雷撃、重力操作で倒していく。
ノアミーが契約魔術の雷撃で芝草人形を倒す。魔術師アギリジアとの契約による魔術だ。魔術師アギリジアの魔力を利用して戦っている。ノアミーは芝草人形を倒す。ノアミーは雷撃で芝草人形を倒す。ノアミーは次々と芝草人形を倒す。ノアミーはどんどん芝草人形を倒す。
ウォブルは重力操作で芝草人形をつぶす。ウォブルも芝草人形を倒す。ウォブルが芝草人形を倒す。ウォブルはまだがんばって芝草人形を倒す。魔力が尽きるまで、戦うしかない。魔力がキレたら、休憩してまた戦うしかない。四人を異端として、芝草人形が襲ってきている。その数は膨大であり、いったい四人を倒すために何体の芝草人形が襲って来ているのかわからない。四人はどんどん芝草人形を倒す。とにかく芝草人形を倒す。
毒魔術で芝草人形を倒す。斬撃魔術で芝草人形を倒す。雷撃で芝草人形を倒す。重力操作で芝草人形を倒す。
芝草人形は次々と襲って来る。何十体、何百体という数だ。いったいどこにこんなたくさんの芝草人形がいたのか。ベイケたち四人は、魔術を使って芝草人形を倒す。あまりにも襲ってくる芝草人形の数が多いので、いつか魔力が尽きてしまうのではないかと怖い。異端にされてやられてたまるか。負けるわけにはいかない。
ベイケが毒魔術で芝草人形を倒す。ミシアが斬撃魔術で芝草人形を倒す。ノアミーが雷撃で芝草人形を倒す。ウォブルが重力操作で芝草人形を倒す。
四人はまだ無傷だ。町に芝草人形の大軍が集まってきている。その数は千を超えそうだ。ベイケも、ミシアも、ノアミーも、ウォブルも、芝草人形相手なら一騎当千だ。ひとりで千体倒せる。力尽きる前に芝草人形を倒さなければならない。ひたすら芝草人形を倒す。
どんどん芝草人形を倒す。まだまだ芝草人形を倒す。この芝草人形は何を考えているのか。この時はまだベイケたちは知るよしもなかった。武器屋イエニックが探していた世界政治の黒幕が芝草人形だったとは。
次々と襲って来る芝草人形をベイケが毒魔術で倒す。ミシアが杖の斬撃魔術(物理属性)
で芝草人形を倒す。ノアミーが個人魔術の雷撃で芝草人形を倒す。ウォブルが重力操作で芝草人形を倒す。ウォブルは相変わらず、背中に背負った剣は使わない。
芝草人形が棍棒を持ってベイケを打ち倒そうとする。ベイケはその攻撃を先取りして毒魔術で芝草人形を倒す。棍棒で打たれるのは痛い。芝草でできた体の芝草人形だとはいえ、棍棒を使えば、ベイケの骨や筋肉を痛めつける威力はある。棍棒で頭を打たれるのは怖い。
芝草人形の幾体かは棍棒すら持っておらず、大軍で殴りかかってくるが、素手の芝草人形を倒すのも大軍であるためにひと苦労だ。
芝草人形は、ベイケたちを異端だと呼び、話し合いを受け付けずに攻撃してくる。なぜ芝草人形がギルベキスタの正統教義を決めているのだろう。人類の魔術師であるギルベキスタと芝草人形には何の関係もないはずだ。これは、大きな影響力を持つギルベキスタの教義を芝草人形という異種が利用しようとしているのではないか。それなら、人類として芝草人形と戦わなければならないのではないか。
芝草人形をたくさん倒していると、槍を持った芝草人形が追いついてきたようだ。槍を持った芝草人形との戦いになる。槍を持った芝草人形に対しても、ベイケたち四人はそれらを瞬殺して無傷のままである。しかし、体力が少しずつ消費されてきた。魔力が尽きるとまずい。とにかく芝草人形はたくさんいる。これで何体の芝草人形を倒しただろうか。倒した芝草人形の数を数えている暇はない。
ベイケが毒魔術で芝草人形を倒す。ミシアが杖の斬撃(物理魔術)で芝草人形を倒す。ノアミーが雷撃で芝草人形を倒す。ウォブルが重力操作で芝草人形を倒す。
芝草人形が、素手でつかみかかってくる。ベイケを投げ倒そうとしているのだろうか。近付く芝草人形を次々と毒魔術で倒していくベイケであったが、芝草人形の棍棒や槍だけでなく、投げも充分に脅威だ。千体を超える芝草人形を相手にしているのだ。逃げ切ることができないのなら、千体を超える芝草人形を倒さなくてはならない。異端審問官の実行制圧部隊である芝草人形たちから逃げのびることができるだろうか。千体を超える芝草人形を倒すには、千回以上の魔術の使用をしなければならないことになる。それは四人にとって未知の持久戦だった。
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