REVIVE GAME
こもれび寝狐
序章 勧誘
キィィーー、バン、ドッ
あまりに突然のことだった。
心地よい快晴の空、遮るもののないまっすぐな道。誰もが前を見て歩くその道で事故にあった。
『キャー!』『なんだ?!』『早く救急車!』『血が』『何やってる早く!』…
朦朧とする意識の中、たくさんの声が聞こえてくる。全身が痛い、頭から血が出てるのもわかる。あまりにも理不尽に命を奪われようとしているのに、急すぎて抗えない状況に妙に達観していて冷静でいる。
-あぁ、ここまでか~。短い人生だったな、特別何かあったわけじゃないけど、色々やってみたいことはあったし、もうちょっと長生きしたかったよ。さよなら-
『じゃあ、生き返ってみますか?』
突然聞こえてきた声に驚いた。
-なんだ?もう周りの声も何言っているのかわからないくらい意識も消えかけているのに異様にはっきりと聞こえてくる-
『あなたは運がいい!ちょうどゲームの参加者が足りなかったのです!いや~見つかって本当によかったよかった』
-何言ってるんだ、運がいい?ゲーム?誰か知らないがさすがに-
『あっ、今変な奴って思いましたね?心外だなぁ、せっかくのチャンスをプレゼントしようってのに』
飄々とした声で話し続けるその声は話し続ける。
『時間がありません!30秒以内に参加するかしないか決めてください!』
-急だなぁ。まぁ未練がないわけでもない、どんなゲームかわからないけどチャンスが得られるならそれに乗らない手はないと前に言われたこともあるし…決めた-
『時間です。では、改めて確認いたします。生き返りを賭けたゲーム[REVIVE GAME]』
『参加しますか?しませんか?』
<参加します>
『受諾いたしました。ようこそ[REVIVE GAME]へ。あなたを歓迎します。』
チリン…
鈴の音が聞こえ、意識は落ちた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます