昨日の行く末 (短文詩作)

春嵐

第1話

 コピー機みたいに、世界が新しく作られていると聞いた。聞いたところで、どうしようもない。何がきっかけになって新しい世界ができあがっているのかも、分からない。


 なぜか自分が引き金になって、新しい世界が作られ続けている。前の世界はそのまま放置。それがコピー機に絡まった紙みたいに増えていって、その結果、新しい世界と前の世界を脳が両方知覚してしまって。そして頭がいたくなる。そういう流れらしい。ただの頭のいたみに、なんという面倒な理由。


 かといって、どうしようもない。この状況を変化させることは、できない。新しい世界を作るのをやめろ、わたし。といってもどうやって何が原因で新しい世界ができてるかも分からないってのに。

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