第4話 0からのスタート

 読めないなら、

 0からスタートすればいい。


 息子が生まれた。

 生まれたばかりの赤ん坊、言葉も知らなきゃ文字も知らない。ならば、この子と一緒に本を読もう。そしたら一緒に成長出来るかも。淡い期待をした。


 赤ちゃん絵本は平仮名。親子で楽しんだ。

 同じ音を繰り返す、リズム絵本。


 幼児絵本は文字が増えた。物語性も出てきたぞ。同時に息子の絵本好きが加速する。文字読むの苦手なのに執拗に読みきかせをさせる。


 シドロモドロのつっかえつっかえ、噛み噛みの棒読み。カクカクカクカク……


 ( ̄□ ̄;)!! 顎関節症がくかんせつしょうになった



 呆れた息子、幼稚園前に独り立ち。

 母はこうして捨てられた。







 

 


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