寝れない問題
自分は不眠症では全くない。ベッドに入ってすぐ寝落ちするタイプだ。電車でも眠い時は目をつぶっている。しかし、十代の頃は寝れなくて困った時期があった。
何十年も前に神経症の人のために書かれた本を読んでいたら、著者曰く、患者たちは不眠症といいながら、実は寝ていると書いてあった。意識があるつもりでも、実はいびきをかいていたりするものだ。
さらに、著者は不眠症で朝すっきり起きられないと訴える患者がいるけど、朝気持ちよく起きられることなんて一年に何日にもないと言い切っていた。朝眠くても、とりあえずは起きるしかない。寝れないと思っても、目をつぶっているだけで体は休めているそうだ。その本を読んで、そんなもんかなと思うようになってからは、夜寝れなくても、起きられるようになった。自己暗示のようなものかもしれない。
今でも時々、夜寝れないことはある。
夜明けごろになって、金縛りに遭ったり、耳鳴りがして、体がものすごい勢いで上昇していくような感覚に襲われる。心霊体験話によくある幽体離脱だ。それに、人の話し声がすることがある。あまりにリアルだから、自分も幻覚が聞こえるようになったのだと錯覚するほどだ。しかし、こういうのは単なる生理現象だと思っている。
発達障害と睡眠について書かれた本も出版されている。それを読むと、寝れないことによって、発達障害のような症状が出ている子どももいるらしい。
落ち着きのない子、暴力的な子、不注意、その他、もろもろが発達障害ではないかと昨今は言われてしまう。しかし、睡眠を改善すると発達障害の症状も落ち着いていくようだ。海外では不眠症と発達障害は表裏一体と言われている。
子どもの場合は、発達障害を原因とした睡眠障害の治療薬としてメラトベルというメラトニンの薬を投与したりするらしい。大人はロゼレムという眠剤があるとか。薬の話は、これを読んでいる人の方が詳しいかもしれない。
発達障害では、もともと入眠時に発生する体の変化が1.5倍遅いらしい。今の自分はまったくそんなことはない。ストレスがあると寝られないけど、普段は快眠できている。
***
先ほどの本に睡眠アプリを入れるといいという説明があったので、一か月ほど前にスマホにポケモンスリーブを入れてみた。他のアプリでもよかったのだが、いいのが見つからなかった。ポケスリは睡眠を計測・記録・分析するゲームアプリだ。キャラクターがかわいいから子どもにもいいかもしれない。
ゲームをほとんどやらないから、最初はどうやって終了するかよくわからなくて、だらだらゲームを続けてしまった。
操作は簡単だ。寝るときにスリープボタンを押して、スマホを裏返してベッドに置いておくだけでいい。勝手に睡眠のリズムを勝手に計測してくれる。どうやらマイクで音を拾って計測しているようだ。音などは自分のスマホにだけ保存されて、サーバーには蓄積されないと書いてあたっと思う。
朝起きると、睡眠のリズムがグラフで表示される。
俺の場合は寝落ちするまでの時間が短くて、熟睡するみたいだ。就寝時間、起床時間を設定して、予定通りに寝起きするようにしている。当たり前だけど、目覚まし機能も付いている。
いつも7時間寝ているけど、アプリの説明によるとあと1時間足りないらしい。確かにちょっと日中眠い。11時に寝て、朝7時に起きるのだとちょっと早すぎないかと思う。
とりあえず、アプリのおかげで規則正しい生活ができている。ポケスリは課金しなければ無料で利用できるから、しばらく使ってみようと思う。
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