飴玉は口の中で転がって甘く溶けて
雨宮踏葉
飴
「ん?『わころねです!ろねりすになって今日で5年目です。僕にとって
「『こんばんは。初見です。』…初見さんいらっしゃい!ゆっくりしていってね〜。もし良かったらあとでサポート、通知の登録、それとTwitterフォローの3点セット、よろしくねっ♪私のこと、推してくれたら嬉しいなっ」
私は
〜30分後〜
「それじゃ、おやすみなさ〜い❤︎おつろねっ‼︎」
[配信終了]
↖︎ カチッ
はぁ、、これでも前は楽しかったんだけどな…
2年前は……
𓈒 𓏸 𓐍 𓂃 𓈒𓏸 𓂃◌𓈒𓐍 𓈒 𓏸 𓐍 𓂃 𓈒𓏸 𓂃◌𓈒𓐍 𓈒 𓏸 𓐍 𓂃
〜2年前〜
「『初見です。声可愛いですね。』ありがと〜!
はじめまして。飴玉転音です。普段配信では雑談枠とか歌枠とかやってみんなとワイワイ楽しんで、私の声で私のリスナーさん、ろねりすのことを癒す活動をしています。よろしくねっ!」
「“ろねりす子”、お茶爆50ありがとっ!コメントもたくさん、ありがとね。」
この頃の私は数字なんかあまり気にしないで、のびのびと純粋に楽しんで活動をできていた。充実感もあった。
「今日も私の配信に来てくれてありがとう。楽しかったよ❤︎それじゃあ…おつろねっ!おやすみなさい。」
[配信終了]
↖︎ カチッ
それに、活動以外のことも充実していた。私には“ろねりす”にも言っていない、プライベートでは彼氏もいて……
「みんな、今日もボクの配信、見に来てくれてありがとね。おやすみっ‼︎おつリク〜」
[配信終了]
↖︎ カチッ
「ふぅ〜、配信終わったー、今日も疲れた……
あれっ、甘音の方が俺より先に配信終わってたんだ。おつ〜」
今リビングに入ってきた彼はリク。本名は
「おつかれ陸斗。そういえば陸斗のチャンネル登録者数、5万人越したね。おめでと〜!次は目指せ10万人、だね。本当にすごいよ〜‼︎」
「ありがと〜、今俺が今度のグループのライブに向けた準備で忙しいけど、それが終わって
「そうだね。私は陸斗のスケジュールに合わせるよ。私なんかより陸斗の方が普段から忙しいんだし。ってゆーか私はなんで陸斗と同じくらい…なんなら私の方が長く活動してるのに伸びないんだろ、、、私ももっと人気になりたいな〜」
「甘音は今のままで全然いいだろ。十分努力してるし。向上心があるのは偉いことなんだけどさ…“ろねりす”増えたら俺も嬉しい、嬉しい…んだけど、、‼︎ 俺、
…あぁ〜、私は陸斗のこういうところ、好きだなぁ…普段は
陸斗は私がこの活動を始めたばかりの頃からよく私の配信に来てくれていたかなりの古参ろねりす。たびたび私にファンとしてDMを送ってくれて、転音さんのファンです、転音さんの声が好きです、って言ってくれた。私のチェキ会とか、ライブにも来てくれてた。その後、彼もこの活動を始めた。私は彼のことをろねりすとして
「…でも陸斗だって女の子のリスナーさん多いし、リアコの子だって
「分かってるよ。お互い、籍を入れるまでは特に気をつけて
互いのリスナーに
だが、そんなある日、私の元にある一件のDMが届いた。
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