子供の頃、多くの人が経験したことがあること。

それは親と一緒にテレビを観ていて、

「あ、この俳優なんて名前だっけ？

前にあのドラマに出てた人！」

とヒントの薄いクイズを出してくること。

当時のおれっちは

「〇〇でしょ？

前に△△ってドラマに出てた人。」

と即答していたものだ。

だが、30代半ばくらいからだろうか。

ふと気づくと自分も咄嗟に有名人の名前が出なくなってきた。

テレビを観ていて、ベテラン俳優がバラエティ番組にゲストで出ていたのだが、

「あれ？この人なんて名前だっけ？昔、あのドラマに出ていた人！」

と親とまったく同じようなことを言っているのに気づいて愕然とした。

一度置いておいて、他のことをしている時に急に「あっ、俳優の〇〇だ！！」と時間差で思い出すことも多い。

これも親と同じ。

気づかぬうちに脳の老化が進んでいるようだ。

これはマズイ。

このままだと思っているよりも早く認知症になるのではないかとちょっと不安になる。

今のうちに脳みそを使って鍛えておかなければ。

試しに昨日の夕飯のメニューを思い出してみる。

えーと、納豆、キムチ、味噌汁。晩酌で合鴨ロースト食べながらビール。

なんとか思い出せたが、これはほぼ毎日似たようなメニューしか食べていないからだ。毎日メニューを変えていたら思い出せなかったに違いない。

いつのまにか親と似てしまった。こういうところは似なくてもいいんだけどなあ。

とりあえずテレビに映った芸能人の名前は10秒以内に答えられることを目標にしますか。

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