“私は妻(ひと)のモノである男性(あなた)が欲しいの!” そんな君を愛した僕は、、、?

神石水亞宮類

第1話 “私は妻(ひと)のモノである男性(あなた)が欲しいの!” そんな君を愛した僕は、、、?




僕は妻子が居る既婚者だ!

ある日、先輩に連れて行ってもらった飲み屋の女の子に僕はこう言われる!

“私は妻(ひと)のモノである男性(あなた)が欲しいの” と、、、。

そう言われた僕はどうしたらいいのか、、、?

僕は今まで妻を裏切った事は一度もない!

会社の飲み会でさえ、若い女性社員が来ると言うだけで! 

一度も飲み会に参加した事がないほど、僕は妻だけを愛していた。




・・・でも? 会社の先輩が僕を何処へ行くか言わずに強引に連れて

行ってもらった飲み屋で僕は君と出会う。

産まれて初めて行く、“華やかな世界!”

今までの僕の人生に全くなかった世界がそこには広がっていた。



『あら、蓮見さん? “今日はお友達を連れて来てくれたの?”』

『まあねぇ~ コイツ! こういうお店、来たことないから! 

楽しませてやってよ!』

『“勿論よ! ハスマちゃん? 彼の横に着いていれるかしら?”』

『“は-い!”』

『“初めまして、ハスマです! よろしくお願いしますね。”』

『・・・あぁ、は、はい、』

『こういうお店は初めてですか?』

『・・・あぁ、はい、そうなんです、』

『凄く緊張してるみたい! 手を出してもらってもいいですか?』

『・・・あぁ、はい、』

『ほら? こうやって手をほぐすとリラックスしますよ。』

『・・・あぁ、はい、』





・・・僕はこの日から、“完全にハスマちゃんにハマってしまう!”

仕事中でも家に居ても、何処でもハスマちゃんの事を考えている僕は

完全に君を好きになってしまったらしい。

毎日妻には、“残業で遅くなるといい、ハスマちゃんが居るお店に通う。”

お金が無くなれば、貯金に手を出しおろして使う。

金はみるみるうちになくなっていく。

貯金も底がつくと? 銀行からお金を100万借りてお店に通った。




『“あら? あっクン! 今日も来てくれたの?”』

『うん!』

『今日は何飲む? ハスマ、シャンペンがいいな~』

『いいよ! シャンペン飲もうか。』

『“お金大丈夫なの? 殆ど毎日、来てくれてるけど、、、。”』

『大丈夫、大丈夫! ハスマちゃんはそんな事、気にしなくていいの!』

『奥さんにバレたりしてない?』

『それも大丈夫! 完全に妻は僕を信用しているから!』

『“私は妻(ひと)のモノである男性(あなた)が欲しいの!”』

『えぇ!?』

『“これが、私の本心!”』

『・・・・・・』

『“それでも私に会いに、ココに来てくれる?”』

『勿論だよ!』

『“じゃあー約束ね! 明日もここに来てくれる事!”』

『うん! 約束だ!』

『ハスマ、嬉しーい!』







 *






・・・彼女にそう言われて3週間後。

遂に妻に僕が彼女に会いに、飲み屋に通っている事がバレてしまった!

たまたま、家にお金が無く貯金を下ろしに行こうと妻が思ったらしく、

僕の通帳を持って銀行に引き落とそうとしたところ、、、?

残高がない!

何故、お金が無いのか? 通帳記入をして見たところ、毎日のように高額な

お金が引き落とされている事に疑問を持った妻が僕の後を着けて来て、

僕がお店に入るところを妻が目撃したらしいのだ!

僕は妻に家に帰って、問いただされる!




『“毎日毎日、残業って言ってさ、本当は何処へ行ってるのよ?”』

『えぇ!? 残業だよ! 最近、仕事が忙しくてさ、』

『“実はね今日、敦海の後を着いて行ったのよ!”』

『えぇ!?』

『“華やかな飲み屋に入って行くのを見たんだけど?”』

『・・・・・・』

『そこで働いているホステスにお金貢いでるんじゃないの?』

『・・・えぇ!? そ、そんな、人聞きが悪いな、』

『“今! 敦海がハマってる女って? ハスマって女なの?”』

『・・・な、なんで、その事を、』

『やっぱりそうなんだ~! 蓮見さんから聞いたのよ!』

『・・・・・・』

『本当に、何やってるのよ! 娘もまだ小さいのよ! まさか? 真面目な

旦那が飲み屋の女に、ド・ハマりしてるなんて! 想像もしてなかったわ。』

『・・・す、すまない、』

『謝らないで! 当然、もうお店には行かないんでしょ!』

『・・・・・・』

『まだ、こんな状況でも行くつもり?』

『“本当に、秋には申し訳ないと思ってる!”』

『“まさかだけど、、、ワタシとの離婚とか考えてないよね?”』

『・・・・・・』

『“嘘でしょ! 遊びの女に妻のワタシが負けるわけ?”』

『・・・・・・』

『“馬鹿みたいに真面目で、浮気なんて! 絶対にしないと想って結婚

したっていうのに、まさか? こんな展開になるなんて、”』

『“すまない!”』

『“謝るぐらいなら! 浮気なんかしないでよ!”』

『・・・・・・』





・・・こうして、僕は妻と離婚した。

その後も、お店には通うがもうハスマちゃんは僕に興味がなくなったらしく、

愛想のない態度で僕を簡単にあしらう彼女。

僕は自然とアノお店には行かなくなった。

彼女の、“私は妻(ひと)のモノである男性(あなた)が欲しいの”と

言う言葉は、、、?

“僕が妻子が居る既婚者だったからだろうと今は冷静に思うようになった。” 

そんな君を愛した僕は、、、?


【すべてを失った】 もう、僕には何も残っていない!

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“私は妻(ひと)のモノである男性(あなた)が欲しいの!” そんな君を愛した僕は、、、? 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru

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